JALカードの会員誌『AGORA』最新号が、パリ在住の洋画家、戸出喜信画伯の8頁の大特集を組んでいます。「われら地球人」という海外で活躍する日本人にスポットを当てた看板企画ページです。
2009年12月に日本橋三越で開かれた戸出喜信氏の個展『戸出喜信 油絵展』は各方面で報道されましたので、覚えていらっしゃる方も多いかと思います。2008年には「国際惑星地球年2007-2009」イベントの一環としてパリ・ユネスコ本部にて、戸出氏の『水、生命の源』展も開催されています。その折に展示され世界的な賞賛を受けた大作『黒部川』は、2010年に戸出氏の故郷の黒部市に寄贈されました。
富山県宇奈月町出身の戸出氏は、1968年にパリへ渡り、洋画家としての道を歩き始めました。と同時に、パリで出会ったフライフィッシングに魅了されます。ヨーロッパ各地やモンゴルなどをフライフィッシングで歴訪。とくにアトランティックサーモン釣りとタイメン釣りでは、日本人のパイオニアです。世界的な画家であると同時に、希代の大物釣り師フライフィッシャーマンであるという、『フライの雑誌』的にはたいへんに興味深い人物です。2012年4月には、故郷富山で14年ぶりの戸出氏の個展が開かれます。
小社は『宇奈月小学校フライ教室日記』(本村雅宏著/2008年)の出版をきっかけに、宇奈月町出身の戸出氏に知己をいただきました。三越の個展にうかがった際に、おそるおそる原稿を依頼しました。文章は書いたことがないからと驚かれている戸出氏を追いかけ、東京からパリの地へと、しつこく原稿をラブコールし続けました。(いったん言い出すとしつこいのが小誌の伝統です)
そしてついに、『フライの雑誌』次号91号から、戸出画伯の文章の連載が始まります。スピード感と青春の情感にあふれる作品です。クラスマガジン『AGORA』(66万部!)の看板企画で戸出氏が登場された同じタイミングで、『フライの雑誌』の連載が始まるというわけです。なんかメジャー。
世の中にはなにをやっても一流という方がいらっしゃいます。戸出氏の〈文章処女作〉を『フライの雑誌』へ掲載できることに喜びを感じます。次号第91号の『フライの雑誌』をどうぞお楽しみに。
近日中に第91号のラインナップを本サイト上で発表します。第91号は12月18日発行です。