ベアドッグハンドラーが飼育しているオオカミ犬のベアドッグが人間を襲って殺した。とても悲惨な事件だ。周辺情報をメモしておく。今後の展開に注目している。
北海道・遠軽町で14日午後、身体に複数の傷がある女性の遺体が見つかった。遺体が見つかったのは、遠軽町丸瀬布(まるせっぷ)の住宅に併設されたドッグラン。14日午後3時すぎ、女性が、全裸の状態で死亡しているのを、警察が発見した。(FNNニュース)
オホーツク海側の遠軽町にある犬の飼育スペースの中で女性が死亡して見つかった事故で、飼い主の男性は、「留守の間、犬4頭の世話をブリーダーの女性に頼んだ」と説明していることが警察への取材で分かりました。警察が、いきさつをさらに調べています。(犬飼い主“知人に世話頼んだ” NHK北海道)
「丸瀬布森林公園いこいの森」は、そのような山中にあり、キャンプ場をはじめ、併設されるパークゴルフ、温泉、昆虫生態館には、年間に延べ12万人もの人が訪れる道内屈指の人気のアウトドアレジャー施設です。「この施設を中心とした半径5㎞を調査エリアに選定し、2005年からヒグマの調査を開始しました」。ベアドッグハンドラーの岩井基樹さんが、周辺の地図を広げながら説明してくれました。
> シリーズ:クマの保護管理を考える(11)
ヒグマとどう付き合うか?遠軽のベアドッグ(WWFの活動 活動トピック)
岩井基樹は、現在、三匹のベアドッグを飼っているが、最初にベアドッグを飼い始めたのはちょうど6年前のことである。何故ベアドッグを飼い始めたのか? このことについて、岩井基樹は、著書「 熊のことは熊に訊け」( 2010年、つり人社)の中で以下のように述べている。
私はこれまで、自ら一介の動物としての威嚇・威圧力の他、撃退用のベアスプレーや轟音玉なる手なげの花火を用い、問題性の高い若グマの追い払いを行ってきた。しかし、もしヒグマの追い払いという行為を北海道に普及させるとすれば、私の方法そのままでは成り立ちにくい。リスクが大きすぎて、とても人に勧められないのだ。考えあぐねていた私は、満を持してベアドッグの導入に踏み切った。直訳すれば「クマ犬」だが、クマ猟に使われる猟犬ではなく、現在では、クマを威嚇し人里やヒトから遠ざけるための犬、という意味で使われることが多い。ベアドッグは、ヒトとクマとの間に介在し、双方を守る犬である。
(中略)
2009年2月、北海道・千歳に一頭の仔イヌが届いた。私が選んだのは、ジャーマンシェパード・ベースのハイブリッドウルフ、つまり狼犬。この選択には、アラスカにおける私の体験に加え、並々ならぬ思慮を費やしたが、どう結果を出せるかは数年後までわからない。私は、遥かなる希望を込めて、この小さな命に魁(KAI)と名付けた。( 注:岩井基樹は、現在、魁と凛とノースというベアドッグを飼っているが、その様子については、岩井基樹のfacebookタイムラインをご覧いただきたい。
https://www.facebook.com/beardog2009
魁の弟子が凛でまたその弟子がノースらしいので、ノースの躾けはまだまだ不十分であるらしい。これからの躾けに期待したい。 )> 岩井基樹の著書「 熊のことは熊に訊け」について(国土政策研究会会長 岩井國臣)
すべてのイヌはオオカミの亜種にあたり、交雑は容易に成立する。いわゆる狼犬となった個体は、総じてオオカミよりもヒトに対しての警戒心が小さく、ヒトとの距離が小さくなる可能性が高い。結果的にその交雑個体あるいはそれを含むパックはヒトを攻撃しやすいと考えられ、むしろ人身被害・ペットへの被害などを増やす方向に傾くことが、比較的高い信頼度で予想できるのではないか。…
エゾオオカミであろうが北米のオオカミであろうが、アイリッシュウルフハウンド(オオカミ狩り用の犬)であろうが、自然に放せば、それぞれ近似的に従来のエゾオオカミの役割を生態系で果たす、つまり、一定レベルでシカを補食し、一定レベルでウシやイヌやヒトを襲うことになると思う。…
(オオカミの再導入に関する意見|羆塾:岩井基樹)
講師は、昨年のフライフィッシングフェスタでも大好評だった岩井基樹さん。 2時間休憩なしぶっ続けのお話でも、トイレ以外に立つ人皆無。皆さん、かなりヒグマが怖いようです。 …岩井さんは、東京世田谷生まれ。なんと、小中学校は違えど私と同じ学区なのです。小学校低学年で、多摩川で釣りを覚えたのも同じなら、釣りで遅刻して廊下に立たされたのも同じで、職員室で先生たちに釣り講釈をたれていたのも同じ。大きく違うのは、岩井さんは北大に進んだ。 …ヒグマと会うためには、人工的匂いは大敵。 1週間は風呂に入らず、入っても、シャンプーや石けんは使わない。それで、世田谷育ちだからシティーボーイです、と笑う。
> 羆を追うシティーボーイ(ノースアングラーズ編集部オフィシャルブログ)
> 熊のことは、熊に訊け。―ヒトが変えた現代のクマ (Bear CountryーSkills) |岩井基樹 つり人社刊 (2010/06)
> 羆塾(ひぐまじゅく)設立の経緯|羆塾・塾生代表 岩井基樹
> 一般社団法人 羆塾(ひぐまじゅく)|塾生代表 岩井基樹 Facebook
> 参議院議員・岩井國臣氏による著作権侵害について(寮美千子ホームページ 27 Jul. 2007)
岩井國臣氏は、建設官僚出身の開発推進派の議員。『父は空 母は大地』とは全く逆のことを推し進めてきた張本人です。でありながら、開発そのものを「自然との共生」であると語り、『父は空 母は大地』を無断転載し、持論の補強に利用しています。これは、到底看過できるものではありません。(中略)
国会議員とは、他者の著作権を平気で侵害し、それを自分の権利だと主張するような人なのでしょうか。著作者からの指摘があっても、謝罪もせず、掲載し続けるような無神経な人物なのでしょうか。
このため、とうとう弁護士を立てるところとなり、警告書を送りました。返答期限の7月25日を過ぎても、何の返答もないため、警告書をここに公開します。
岩井國臣氏には、ぜひ参議院議員の任期中に、謝罪をしていただきたいと存じます。
(寮美千子ホームページ 27 Jul. 2007)
> 岩井しげき|自由民主党所属の参議院議員、経済産業大臣政務官兼内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官。父親は元参議院議員の岩井國臣。|日本会議所属