北海道の河川内でサクラマスを釣ることはできません。

●あらためて言うまでもないことですが、北海道の河川内でサクラマスを釣ることはできません。北海道の河川内でサクラマスを採捕することは、水産資源保護法北海道内水面漁業調整規則により禁じられています。

●まだまだ自然が多く残っている北海道は、マス類の生息環境として世界的にもめずらしい条件が整っています。野性味のあるマス釣りを法律の範囲内で比較的自由に楽しめるのが、北海道の釣りの魅力です。

●たいへん愚かなことですが、北海道の河川内で釣ったサクラマスの写真を〝交通事故〟などと称してとくとくと見せびらかす者がいます。サクラマスと言わず、隠語を用いている卑劣な者もいます。

●まして、金儲けのためにフィッシングガイドやツアーを騙ってサクラマス釣りをさせるなど、言語道断です。キャッチ・アンド・リリースであってももちろん許されません。犯罪者の姿は夜目に浮かび上がるものです。知らぬは本人ばかりなりとお忘れなく。

●近年、北海道でも釣りへの規制が強まる方向性があるようです。ごく一部の違法行為をはたらく者のために、釣り人全体が悪く見られるのはたいへん迷惑です。つまらないことで、北海道の釣りの魅力が奪われることはあってはなりません。

●もし釣り場で、意図的に違法行為をしている者がいた場合は、みんなでどやしつけましょう。しらばくれる卑怯者には、近くに小石でも投げてやり、冷たい視線でさげずむことです。法律を犯してまでサクラマスを釣りたいというような者は、釣り人ではありません。

※2015.09.03追記
ほかの魚種を狙っていて、意図せず禁漁の魚をフッキングしてしまうことも、ないとはいえません。釣りという行為の性質上、仕方ないことです。すぐに川へ戻しましょう。〝釣れてしまったサクラマス〟の写真を撮って、ブログやらSNSへアップするような行為は、良心的な釣り人なら、絶対にしないものです。

(堀内)

桜鱒の棲む川 ─サクラマスよ、故郷の川をのぼれ!(水口憲哉)