●編集作業中の単行本『バンブーロッド教書』は、フライの雑誌社と提携関係にある米国ホワイトフィッシュ・プレス社刊行のバンブーロッド本、『The Cracker Barrel』の翻訳から企画が始まりました。
●「The Cracker Barrel」の著者は有名なフライフィッシング・ライターで「The Classic Fly Rod Forum」の管理人もつとめたサンテ・ジュリアーニ氏と仲間たち。〈なぜバンブーロッドなのか〉、〈初めてのバンブーロッドをどう選ぶか〉、〈バンブーロッドならではのキャスティングと釣りの楽しさ〉などバンブーロッドの話題が満載です。バンブーロッドビルディングとテーパーについても熱く語ります。
●フライの雑誌社では、バンブーロッドの奥深い魅力をより知っていただくために、『バンブーロッド教書』を「The Cracker Barrel」の翻訳だけにとどまらないものとし、途中で出版企画を完全に改めました。発行が大変遅れましたのはそのためです。ごめんなさい。
●まず、本を3部構成にしました。まず第1部は「The Cracker Barrel」の本邦初訳。これは変わりません。訳者は、『フライの雑誌』連載中「Radical Bamboo rod Builders」の訳者で、海外からも人気のブログ「シェフのフライロッドの世界」主宰、フライタックルの歴史とワールドワイドな最新のバンブーロッド事情にくわしい永野竜樹氏です。
●第2部は、日本人の豪華執筆者陣による書き下ろしをご用意します。編集部が厳選した日本人ライターの方々がそれそれの得意ジャンルで、「バンブーロッド教書」の名にふさわしい、分かりやすくためになる筆をふるいます。執筆者陣のお名前と各テーマは後日ご案内します。
●さらに第3部には、古今東西の名竿を一同に集結させた解説付き、バンブーロッド・ライブラリーを掲載します。資料としてもたいへん有意義なものです。
●判型はA5判(『アメリカの竹竿職人たち』と同じ)。カラーグラビア含めて約300ページ弱になりそうです。
★『バンブーロッド教書』は印刷部数が少ないために、確実に入手されたい方はご予約をおすすめします。第100号の読者カードでご予約を受付中です。
★[フライの雑誌友の会]メンバーの皆さまには、発行次第直送いたします。ご予約は不要です。メンバーの皆さま分の冊数は別途確保していますのでご安心ください。
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バンブーロッドは前世紀のレガシーだなんて、とんでもない。わたしたちが生きている21世紀初頭の現在、世界同時にバンブーロッドの黄金期が訪れています。日本のバンブーロッド文化が世界をリードしている面も多々あります。『バンブーロッド教書』はフライの雑誌社から12月発行です。目次の公開まで、もう少しお待ちください。
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、、、これは今の米国のバンブーロッド事情を語る上で最も重要なポイントです。
しかし近年はさらに新たな展開が出てきました。ヤング、ギャリソン、ディッカーソン、ペイン、レナード、F・E・トーマスと名だたるロッドのアクションが共有されると、逆にそのテーパーに沿ったロッドを製作するだけでは、個別メーカーとしての特徴が出せなくなってきました。
地元の渓相にあったロッドを提供する、あるいは顧客の釣り方にあったロッドを提供する、さらにロッドの特徴も、ノードレスにする、あるいはバンブー・フェルール(竹製のフェルール)にする、などというようにメーカー間の切磋琢磨が新たな方向性を産み出しています。
似たような動きは米国以外でも見られるようになりました。まず特徴的なのは日本で、、、
新刊『バンブーロッド教書』、パートⅡ/Chapter01/2-1「今まさにバンブーロッド革命が起きている」より抜粋。永野竜樹・筆。(2013/11/10)
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