『Backcasts』で日本のフライフィッシングを紹介するにあたり、米国の編集者から、テンカラについて書いてください、と言われた。
世界各国のフライフィッシング・シーンを紹介するこの本のなかで、日本のフライフィッシングの章には、近年米国の一部で流行っているらしいテンカラ釣りからイメージされる、オリエンタリズムの香りが期待されていたのかもしれない。
でも、我々日本のフライフィッシャーは分かっている通り、日本のフライフィッシングは、世界的に見て超先進のバリバリモダンである。オリエンタリズムなんて欠片もない。
いつも言ってることだけど、日本のベテランフライフィッシャーのフライキャスティングとフライタイイングの平均技術レベルは、世界平均よりかなり上。自信持とう。
であるので、担当章では、リアルな日本のフライフィッシングの現状と、フライフィッシャーが関わってきた環境保全活動の史実を、できるだけシンプルに、ストレートに伝えるように心がけた。
心がけすぎて、必要以上にゴリゴリ硬派な文章になった。でも勘違いされるよりはずっといい。
その他、本文を写真で紹介。