日本野鳥の会「世界的な脱原発社会の実現を求める」7/4に公式発表

7/4、日本野鳥の会「原発問題に関する当会の見解」を発表

東京電力福島第一原子力発電所が引き起こした放射性物質の漏出事故は、長い将来にわたって自然界に甚大な影響を与える恐れがあります。このことから、日本野鳥の会は、原子力発電を国内外で推進する国の政策等に憂慮し、原子力発電を段階的に廃止し、世界的な脱原発社会の実現を求めるものとします。

フライの雑誌社が1/20に取材した時はこう言っていた。

法律の関係で野鳥を殺して汚染程度を測るのは難しい。汚染の影響は現在調査中。科学的に対応したいので会としてまだメッセージは出していない。風評被害が起きては困る。自会のサイトで食べて応援キャンペーンを展開している。

以下、『フライの雑誌』第96号、および〈放射能汚染は地球規模の最大の環境問題であるはずなのに〉より再掲。

釣り具の業界団体も、アウトドア用品メーカーも、放射能汚染問題には関わりたがらない。政府や官僚が汚染を直視したくないのはある意味分かる。でも自然が好きで自然でごはんを食べている民間の企業や団体や学者までが、権力の空気をうかがってなのかだんまりなのは、やっぱりおかしいと思う。

事故を起こした根本原因を放置すればきっと近い将来にもっとひどいことが起きる。

そうなれば、クジラの保護も野鳥愛護も希少種保全もキャッチ・アンド・リリースも、釣りも山登りもスキーもサーフィンも、サイクリングもジョギングもへったくれもなくなる。実際すでに放射能汚染のせいで、広大な地域に人間が立ち入ることすらできなくなってしまった。

まだ間に合う、次こそジ・エンドだと思いたいのだけれど。(堀内正徳/編集部)