茨城県自然博物館で島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム』とシマザキフライを見てきた。

●茨城県坂東市にある〈ミュージアムパーク茨城県自然博物館〉で、夏休みの目玉企画〈昆虫大冒険 タケルとケイの不思議な旅〉を開催中だ。その一角に、島崎憲司郎さんのフライと『水生昆虫アルバム』が展示されている。

●公共の博物館でシマザキフライが展示紹介されるのは、島崎さんファンにとっては胸のすくような快挙、納得のマリアージュといえるのではないか。ちょっと面白い経緯はこちらをどうぞ

●編集部では8月11日に博物館へ行ってきた。夏休みまっさかりとあって会場は家族連れで大盛況だった。ちびまる子ちゃんに出てくる丸尾くんみたいなこましゃっくれた小学生がやってきて、シマザキフライをのぞき込んで

「・・・ムシだ。リアル。」

とつぶやいていた。リアルでしたか。

●開館17年になる茨城自然博物館さんには今回初めてうかがった。都内から意外に近い場所に(すいていれば新宿から高速で40分で行ける)、周辺の自然環境に恵まれたこんなに立派な自然博物館があることにおどろいた。

●今回の昆虫展はもちろんだが、宇宙、恐竜、地球の秘密をあばく常設展も大迫力だった。ちびっコもおっさんもコーフン間違いなし。夏休みのおでかけ先には大ハマりです。

企画展入り口。

かっこよさを誇示するクワガタ。

ムシ好きのおっさんもワクワクしてくる。

シマザキフライのコーナーは第三部に。大パネルの右下には、『水生昆虫アルバム』でおなじみのモンカゲロウフライのカットが。

島崎さんによる解説付きのシマザキフライを手前に、奥には実際にフライを〝水に絡ませた〟状態で展示している。毛鉤の行動展示とも言うべき面白いアイデア。フライの詳細とともに『フライの雑誌』次号でくわしく紹介する予定です。

隣接の別コーナーで『水生昆虫アルバム』を大きく単独展示。なんと初版から新装版まで全バージョンが展示されている。

島崎さんの現役バリバリのフライボックスもおまけで(?)。まさに博物館級のオーラを発散。これは必見。


子どもも大人も足をとめる。〈昆虫大冒険 タケルとケイの不思議な旅〉は9月19日まで。

水生昆虫アルバム(島崎憲司郎著)