フライの雑誌-第73号

特集-釣れるフライ、釣りたいフライ2006
他人は他人、自分は自分。かけがえのない１本を求めて。

反骨のフライ　中馬達雄氏インタビュー
全国20人のフライフィッシャーマンによる釣れるフライ・釣りたいフライとそのストーリー
安藤慎悟／北川真理／武田知己／吉村浩至／橋本智明／大谷昌裕／佐々木司／加藤雅也／高橋浩行／小島満也／須藤浩一／正木充／加藤和則／山田圭一／久保一良／小山田進／大谷新／松本俊／田口清輝／柴田敏郎

コラムあれから２年たちました
渡辺篤史・本田禎子・鈴木圭司
回想的フライ・オリジナリティ論　増沢信二

海の向こうから輸入されたり、他人が作ったパターンをありがたがっても、面白くないでしょ。(反骨のフライ)
そんなワケの分からぬドクトリンやらスキームに縛られるくらいなら、 フライなんかにオ手をお染めにならぬがヨロシ。(回想的フライ・オリジナリティ論)

届け、愛の毛鉤たち。

特別企画◎釣人専門官ロングインタビュー【用語解説付き】
日本釣り場論39／今、内水面の釣りはなにが問題か

…この１年半で、本当はもっと釣り人の立場向上が進んでいるはずでした。そこが今の不満です。
…釣りへの規制を、今以上に制度として強くする必要はないと思っています。(釣人専門官)

水産庁の「釣人専門官」は、漁業振興中心の水産庁にあって、釣り人の方を向いた特殊なポストだ。2004年の新設からこれまでは、日本の釣りが社会的に変節するタイミングであった。一気にふりかかってきた諸問題を整理する意味でも就任以来の約２年を振り返ってもらった。

カラーグラビア

• ブルー・ウオーター
• 隣人のフライボックス 第66回　田口清輝
• 心に残るあの一匹　江本紀夫
• コンプリートマテリアル解剖実習 第８回
• キンケイとギンケイ　斉藤良文
• OPA！ブラジリアン・フライフィッシング　後藤司右一
• 優しき水辺 第65回　斉藤ユキオ

…僕には常々釣りたいと思っている魚がいる。 その魚は40センチを超える大ヤマメである。サクラマス化したものでなく、あくまでパーマークの残った40センチを超える大ヤマメだ。痩せこけた魚体ではなく、幅広で、噛み付きそうな獰猛な顔をしたオスヤマメなのだ。 （心に残るあの一匹）

…キンケイ、ギンケイはフライマテリアル、特に鳥の中では横綱クラスだ。今まで取り上げたものと比較してもマラードダックに匹敵すると言っていい。このキンケイとギンケイ、『フライの雑誌』の読者であれば、コンプリートで持っていないとしても、両方とも見たことくらいはあるだろう。体はかすかにギンケイのほうが大きく、テールもギンケイのほうが長い。今回もいつも同様、ヤフーオークションから格安で手に入れた。（コンプリートマテリアル解剖実習）

豪華連載陣

• もっと知りたい！バンブーロッドビルディング5
• 竹片の削り方・プレーニングフォーム・テーパーデザイン　風　磊人
• シニアにやさしいフライフィッシング 8
• 釣り人に歴史あり
• 京浜ベイエリア・魚たちの食卓９
• 餌生物から考える海のフライフィッシング
• イワシ稚魚をどうイミテートするか　牧浩之
• 悩まない釣り人たちへ 9　風と魚と６番ロッド　中馬達雄

人と自然の関わりを考える

• 新連載：松本大学フライフィッシング講義録１　フライフィッシング市場は死んだのか　庵　豊
• 釣り場時評 49　サクラマスはどうすれば増えるのか2　 水口憲哉
• イワナをもっと増やしたい！25　産卵場の造成について、もう一度考える（2）中村智幸
• 屈斜路湖の魅力は野生のニジマスです。（弟子屈町）

フィッシャーマンズコラム

• マルタは黙って多摩川を遡る
• 渓流では心静かに　神尾博　　教育は死なず　上利邦幸
• 道草の日々 7　ごんぎつねとドラえもん　本村雅宏
• 心臓病とフライフィッシング　釣りは頭の中でもできる　菊地薫
• 季刊『d/SIGN』で『水生昆虫アルバム』はどのように紹介されたか

エッセイ＆釣行記

• 新連載：南麓の風景１　仔魚の群れ　村川正敏
• キウイの島で２　怒れる父親たち　キョーコ＝マーフィー
• きたりもん釣り倶楽部　第２話　武装釣場　樋口明雄
• 行くか、おお！　碓井昭司
• 管理釣り場の開業ラッシュが続いている　編集部
• ２年目の然別湖　釣り人による釣り場運営の実際　佐々木孝