フライの雑誌-第75号

フライの雑誌第75号
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フライの雑誌特集釣りバリの進化論

いくら理屈をこね回しても釣りは結局、
魚の口にハリをひっかけるのが目標。
縄文時代から1万年、人と釣りバリは進化したのか、
それともなんにも変わっていないのか?
魚にとっては迷惑千万な器具でしかない
釣りバリの過去と現在を、あれこれと考えました。

税込価格1,250円

ISBN 9784939003219


内容紹介

フライの雑誌第75号-01
フライの雑誌第75号-02
フライの雑誌第75号-03
フライの雑誌第75号-04
フライの雑誌第75号-05
フライの雑誌第75号-06
フライの雑誌第75号-07
フライの雑誌第75号-08
フライの雑誌第75号-09
フライの雑誌第75号-10

特集-釣りバリの進化論

顕微鏡は見た!ハリ先甘いか、しょっぱいか
鋭利さだけが釣りバリの性能ではないことは百も承知の上で、各社のハリ先を顕微鏡でじっくり観察してみた。 ※撮影方法:パッケージから無作為で1本を取りだし、エアで簡易清浄した後に顕微鏡撮影。全体写真は原寸。 ×50、×200のそれぞれで撮影した。

世界標準を追え フックメーカーの本音
日本が世界的に胸を張れる製造業が、 釣りバリ作り。 品質へこだわるモノづくりで、とくにフライフックにおいては圧倒的な評価を得てきたのだが…。機械バリの元祖(株)土肥富 土肥芳郎社長インタビュー

釣りバリのふるさとを訪ねて  播州探訪記
“播州”が世界で有数の釣りバリ生産地で あることは、以前アユのドブ鉤を取材したとき分かっていた。 編集部では新しい目で播州を見たいと考え、現地へ向かった。

針屋彦兵衛ここにあり 釣りバリ作りにかけた一生
山深い播州になぜ釣りバリ作りの産業が興り、 今に至るまで続いているのか。その謎を解いていくと、江戸時代末期の一人の男の人生にたどり着く。 その人の名は小寺彦兵衛。人呼んで針屋彦兵衛という。

釣りバリの考古学 北相木人を知っていますか
釣りが楽しいのは狩猟本能を刺激するからとよく言われる。 では狩猟採集生活を余儀なくされていたギャートルズたちにとっても、釣りは楽しみでありえたのかどうか。 はるか1万年前に想像の翼を広げてみると…。

… 当時、藩は独立国のようなものである。特産品の技術は門外不出とされていた。 中でも土佐の釣りバリ作りは 一子相伝の厳しい掟で守られていた。彦兵衛は一案を計じた。 お遍路さんの姿で四国を巡れば あまり疑われないかも知れない。…(針屋彦兵衛ここにあり)

… 縄文時代の各遺跡から出土している釣りバリを概観すると、その完成度が高いことに驚く。 …縄文期の釣り糸素材には、植物繊維、動物の毛、髪の毛、動物のアキレス腱などが使われていた。 縄文時代のそれと比べると、私たちのフライフィッシングはいかに化学的で、自然にやさしくない釣りであることか。…

… この釣りバリで、北相木人はどんな魚を釣っていたのか。出土している骨軸5ミリほどの魚の種名は 判定されていない。サケなのかサクラマスなのかイワナなのか。なにしろ縄文なので、化け物みたいな ヤマメがいてもおかしくない。…(釣りバリの考古学)

縄文人もマス釣りがお好き?

特別企画◎シマザキ・オリジナルノット&ノットツール解説
シマケンループノット/ノットツール 島崎憲司郎/編集部まとめ
新装版「水生昆虫アルバム」付録の「シマザキワールド11」に登場していた、耳慣れないノットをご記憶だろうか。「シマケンループ」あるいは「シマケンループノット」とは、島崎憲司郎さんの考案によるオリジナルノットである。 …シマケンループノットは、手作りの単純なノットツールを使うことで、あらかじめ想定したサイズのループで、誰にでもごく簡単に結べる。ループの形はより真円に近く、フライの動きの自由度が高い。正確な径で作れ、結び目がノンスリップなので、リーダーとティペットを結ぶループトゥループにも最適だ。 …例えばユスリカのピューパの釣りの時、フライがティペットの先で上下左右へキラメキながらフリーで動く、そのことがマス釣りにどれだけの効果をもたらすかは、容易に想像がつく。ストリーマーなどリトリーブの釣りでの優位点は言うまでもない。ドライフライでは高いドラグ回避効果が期待される。… 島崎憲司郎氏のオリジナルノット&ノットツールを初公開、詳細解説。

豪華連載陣

  • 新連載 ドメスティック・海フライ・タイイング1
  • レフティーズデシーバー/クレージーチャーリー 牧浩之
  • ストレッチアイ2 増沢信二
  • もっと知りたい!バンブーロッドビルディング7
  • インタビュー 歴史に残る名竿はどこが違うか 風 磊人
  • シニアにやさしいフライフィッシング 9 シニアのためのフライ入門 編集部
  • 悩まないフライマンたちへ11 海を制するにはまずデータから 中馬達雄
  • 新連載 どこでもフォルスキャスト1 八ヶ岳で投げる 坂本雅也

人と自然の関わりを考える

  • 日本釣り場論41 どうする、どうなる、屈斜路湖
  • 松本大学フライフィッシング講義録3 受け手不在の観光行政を考える 庵 豊
  • 釣り場時評 51 リリース禁止とフッキング・モータリティー  水口憲哉
  • 発言! 泥にまみれて ―生物多様性が必要なのは「それが人間にとって有益だから」 浜崎魚信

グラビア

  • スキーナ河の秋 山岸行輝
  • 隣人のフライボックス第68回 中村常人
  • 優しき水辺 第67回 斉藤ユキオ
  • OPA!ブラジリアンフライフィッシング 後藤司右一
  • フォト紀行  秋の湖にて  吉元重光

よみもの エッセイ&釣行記/フィッシャーマンズコラム

  • Who is a fool?  谷口賢太郎
  • アテネ書房と「ザ・フライフィッシング」 堀内正徳
  • じっと手を見る 山城良介さんの手
  • 男一匹23,000km、フライの旅  真柄慎一さん
  • 南麓の風景3 村川正敏
  • キウイの島で4 成功する老いとは何か キョーコ=マーフィー
  • きたりもん釣り倶楽部 第4話「STAND BY ME…?」  樋口明雄
  • 川の生き物探検隊、出動! 夏休み親子自然探検・前篇  本村雅宏
  • 唐辛子  碓井昭司
  • 人生にタックル 20 チェストパックを作るの巻 カブラー斉藤
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