これまで『フライの雑誌』では、ほとんどイベントの類を開いてこなかった。創刊10周年のパーティーと「トラウト・フォーラム」の資金集めオークションを呼びかけたくらいだ。ふだん集まる機会がない『フライの雑誌』の読者どうしが誌面上だけではなくて実際に顔を合わせるのは、とても新鮮なことだった。皆さんからの評判もよかった。
あいかわらず不景気風が吹きすさぶ世の中だ。お金をかけずに楽しいことはもっとひんぱんにやってもいいんじゃないかと考えた。「イベント」と銘打つと大げさになるので、イベントではなく、最近では「オフ会」と呼ばれる程度の集いならば、呼びかける方も顔を見せてくださる方も気軽だろう。せいぜい「釣行会」か「お茶会」ならば事前の準備はいらない。それならいつでもOKだ。自分が釣りもできるし、みんなと遊べるし、雑誌の記事にもなるかもしれないし、いいことづくめである。
というわけで、これから不定期かつ突発的に〈『フライの雑誌』読者お茶会〉を開催します。その季節ごとで、編集部が過去にイイ思いをした釣り場と日程を勝手に選びます。都合が合えばみなさん現場に来てください。いっしょに釣りましょう。そんな大変におおざっぱな集いです。
※当初は〈『フライの雑誌』読者釣行会〉としていましたが、かしこまった感じがするので、〈『フライの雑誌』読者お茶会〉にタイトルを変更します。（11.25追記）
第１回釣行会の場所は、ベストシーズンの山梨県本栖湖にします。12月６日（日）の午前11時頃にスポーツセンター前のワンドに関係者がいます。見れば分かるようにしておきます。お湯を沸かしておきますので、ライズを探しながら適当にお茶してくつろいでいってください。自由集合・自由解散です。特別なことは何も用意していません。期待しないでください。当然無料。
参加資格は「『フライの雑誌』の読者であること」のみ。20年以上前は読んでたゾ、それからずっと読んでないわい、ワハハハ参ったか、とかいう方は対処に困るのでかんべんしてください。27日発売の『フライの雑誌』最新第87号の読者の方には、とくべつに現場で熱いコーヒーをいれてさしあげます。お茶菓子持参、親子連れ歓迎。初心者もベテランさんも楽しく釣りましょう。ライズが始まったらこっちも普通に釣りします。そこのところはよろしく。
２年前のこの季節の本栖湖で、私は54センチのビカビカニジマスをドライで（！）釣った。今年もひょっとしたらひょっとするかもしれない。
このあたりにいます。