去る10月17日（日）群馬県桐生市の渡良瀬川において、渡良瀬ネイチャリングアクトさんの主催による「島崎憲司郎さんの実践キャスティング教室」が開催された。
島崎憲司郎さんといえば皆さんとうにご存じの通り、フライタイイングばかりではなくそのオリジナリティあふれるキャスティング・テクニックでも、注目を集めてきた。『フライの雑誌』28号ではじめて世界へ公表された逆ループキャストを始め、ダイレクトライン、シマケンコイルなど、『フライの雑誌』誌上で紹介させていただいたものだけでも、枚挙にいとまがない。
今回の「キャスティング教室」は、渡良瀬川を遊び場とするフライマンのグループの渡良瀬ネイチャリングアクトさんが、それらのすぐに役立つ実践的なシマザキ・キャストを、島崎さんに直接教えていただこうと企画したものだ。こんなことはいままでなかった。
参加者を渡良瀬ネイチャリングアクト・ウェブサイトで公募したところ、申し込みが殺到。あっというまに定員となった。当日は地元と東京からの遠征組を合わせて、約40名の幸運なフライマンが渡良瀬川の河原に集まった。その様子は渡良瀬ネイチャリングアクトさんのウェブサイトに詳しい。ぜひご覧ください。島崎さんの人柄がよく伝わってくる、常に笑いのたえない楽しい一日だった。
じつは当日、『フライの雑誌』ではしっかりビデオカメラを回していた。島崎さんのキャスティングを映像で撮らせていただきたいとは、ずっと以前からお願いしていたことだ。今回は渡良瀬ネイチャリングアクトさんとご本人の快諾を経て、長年の念願がかなった。
島崎さんのキャスティング（シマザキ・キャストと呼びたい）は、まったく画期的なオリジナルである。オリジナルであるが故に、平面の誌面で紹介するには制約が大きい。限界もある。できれば実際の映像を見たいという声は編集部にも多く届いていた。キャスティングは３次元の動きであるから（スピードを入れれば４次元）、平面よりも映像の方がより伝わりやすいのは自明である。百聞は一見に如かずと言う。
たった３分間のプレビュー映像ですが、これまでほんの一部の人しか知り得なかった、貴重なシマザキ・キャストのさわりをご覧ください。
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