北海道の釣り・野遊び道楽誌『釣道楽』(つりどうらく)、第2号!

『フライの雑誌』誌上の広告でもおなじみの、北海道の新雑誌『釣道楽』の創刊第2号が発行された。この未曾有の出版大不況のさなかに、北海道ローカルの発行ながら、創刊号は都内の大型釣具店であっというまに売り切れて関係者を驚かせた奇跡の雑誌だ。

創刊第二号の第一特集は、伝説のイトウ釣り師、太田充幸氏ドキュメントの後編。創刊号で爆発的な話題になった記事の続きとあって、衝撃力は充分、さらに深みが増している。メーターオーバー・イトウの他では見られない超ド級ポートレートの数々には、ただ唾を飲む。

『釣りも仕事もなんだって、やれることをやらないと。口に出したらそれを実践しないと。諦めない、やり遂げる。逃げないことが大切なんだ。』とは記事中の太田氏の言葉だ。それが122センチ、22.0kg(!)のモンスターイトウを両手に抱いた写真に添えられているわけだから、これで心が熱くたぎらなければ、釣り師ではないというもの。

その他の企画も第二特集の『鱒 嗚呼、アブラビレ!』を始め、硬軟とりまぜた、自由でのびやかな雰囲気にあふれている。頁のはしはしから、作り手と書き手の快活さが伝わってくる。雑多な発見にあふれた雑誌本来の魅力と勢いを感じる。これもまた北海道の豊かな自然の賜物か。

ここで苦言。表紙にも大きく刷り込んである『パワードライ・フライフィッシング 巨大なドライフライで大物を狙う。』の記事だが、創刊号に続いて今号でも、その釣りの肝心なハウツーはオブラートに包んで書かれていない。あきらかにわざとである。文章の向こう側で「この意味が分かるかな。」と、書き手に挑発されている感じだ。なんだかくやしい。必読である。

『釣道楽』第2号は、A4版/172ページ。税込価格1,890円+1冊送料110円。通信販売は、(株)碧風舎(へきふうしゃ)まで冊数、ご住所とご氏名を記載してFAX.011-826-6918でご注文ください、とのこと。 発行所:〒007-0802 北海道東区東苗穂2条3丁目4-48 (株)碧風舎