子どもと動物には勝てん

校了したとはいえやるべきこと、やりたいことは山のようにある。しかしあれこれ同時進行させるのは能力的に不可能だ。人知れず冷たい水底でモソモソやってるラーバの歩みのように、ひとつひとつ堅実に片づけていくしかない。

というわけで、今日は以前から観たかった『小さき勇者たち ガメラ』をみた。昭和ガメラの衝撃をまともに食らった世代の私としては、ぜひ観ておかなければならない作品だった。

内容は評判通り、子どもたちと亀の友情ビルドゥングスロマンだった。隣のお姉さん役の夏帆ちゃんが異様に可愛くて、飲んでいたお茶を口からこぼした。「子どもと動物には勝てん」、ていうか「夏帆ちゃんとガメラには勝てん」か。

私も、少年時代にこういう素敵な年上のお姉さんと知り合っていれば、その後の人生も変わっていたかなあ。もう楽しくて楽しくて、フライフィッシングなんかやらなかったかもしれんと。なに言ってんだオヤジ。

最後、子どもたちが手と手をつないで、バカ官僚役の田口トモロヲからガメラを守ろうとするシーンでは、ジーンとしてグッと泣けてきた。最近涙もろくて困る。この分だと来春公開の実写版『釣りキチ三平』では、渡瀬恒彦の一平じいさんを見た瞬間に、だだ泣きしてしまうかもしれない。ついこないだは『まんが日本昔ばなし』のDVDでオイオイ泣いちゃったしな。あれは自分でもびっくりした。