福島原発事故による魚介類の汚染と隠された真実

「筆者は今回の事故当初から茨城県、千葉県沿岸で今採れている海藻類(ワカメ、イワノリ、ヒジキなど)は食べないほうがよいと言いつづけたが、東京電力も政府も高い数値が出ることがわかっているので採取して測定することすらしない。

…ヒラメやスズキがこれらの魚(コウナゴなど)を摂取して体内で蓄積・濃縮の結果がでるのには数カ月を要する。それゆえコウナゴの汚染が測定され、高い数値が明らかになったのは序の口であり、地獄の釜の蓋が開いたとも言える。」

岩波『世界』6月号 特集◎原子力からの脱出/水口憲哉寄稿より)

◎政府と東電、水産庁は、一刻もはやく魚介類の安全宣言を出したがっています。マスコミも復興一色で、進行中の海の放射能汚染の実態にだんだん触れなくなってきています。

国の安全宣言を信じて魚介類を食べて、本当に大丈夫なのか。10年後、20年後に子どもたちが原発由来のガンにならないと、だれが保証してくれるのか。

安全宣言の裏側に隠されている意図と真実、今後の予測、わたしたちが身の安全を守るためにこれからどうすればいいか。『フライの雑誌』次号第93号(6/20発行予定)で水口憲哉氏にインタビューして深く聞きます。

きびしい内容になるかとも思います。しかし国とマスコミが逃げるなら、だれかが真実を伝えなければいけないと考えます。(『フライの雑誌』編集部/堀内)