産經新聞生活面で第93号〈東北へ行こう!〉特集が紹介されました。

落胆の渓流ファンへ 「第二の故郷」へ出掛けよう

 阿武隈(あぶくま)川、気仙(けせん)川、三陸沿岸の渓流群…。いずれも東北で人気の渓流釣り場だ。東日本大震災が渓流ファンに与えた衝撃は大きい。福島第1原発周辺では立ち入りができないエリアも多く、落胆の色を深くした。高低差が激しい東北特有の地形と低い水温は、ヤマメやイワナなどの生息に適する。被災地周辺で震災前と同様に釣り糸を垂れる日を願って、釣り人らは結束を強めている。(日出間和貴)

…釣り雑誌『フライの雑誌』(フライの雑誌社)では最新号で「東北へ行こう!」と銘打って、渓流釣りファンの東北への思いを紹介。「東北での釣りはライフスタイルの一部」など東北の魅力をあぶり出している。

 〈日常の中にイワナ、ヤマメの住む世界がある環境が、たまらなく魅力的に感じた。(中略)白い砂底の川のイワナは、関東近辺の河川と違い、川の真ん中で堂々と泳いでいる〉(埼玉県蓮田市・39歳男性)

 同誌の堀内正徳編集長は、「釣り人とは裏切らない観光客。釣れるまで釣ろうとするし、仮に釣れてもまたいい思いをしようと同じ釣り場を再訪する。想像力が豊かで、いつも頭の中には自分の好きな川が流れている。釣り人とはそんな人種」という。

 「東北には日本の渓流釣りの魅力が全てあるともいえ、食べ物や温泉、地元の人のぬくもりも魅力の一つ。だから東北が震災で被害を受けたことには心が痛むし、誰もが何とかしたいと思っている」と話す。 … 産經新聞生活面2011.8.4より

記者の日出間和貴さんは、釣りをあまりやらない。けれど、発売されたばかりの第93号が都内の書店店頭で平積みされているのに出会い、釣り人の想いを感じとってくれて、小社編集部へ連絡をくださった。

雑誌を続けていてよかったと思うのはこんなときである。

産經新聞生活面掲載(2011.8.04/画像はmsnニュースより)
『フライの雑誌』第93号〈東北へ行こう!〉特集