中禅寺湖の陸釣りおよびキャッチ・アンド・リリース限定解禁の遊漁者は、漁協発表によると5/4 127人、5/6 114人。現在の表層水温5℃前後。レイクトラウト85.5㎝なんかもあがっている。岸辺に配置された監視員から見張られての釣りだが、釣果はそこそこ出ているようだ。
そんな中、5/9に中禅寺湖漁協から以下のリリースが発表された。
遊漁者の皆さまから脚立の使用方法に問題あり!とのご意見が多数寄せられています。時間外の脚立の湖水内への持ち込みは、場所取り目的の使用であり、違反行為です! 今後そのような事態が発生した場合はキャッチ&リリース試行は即刻停止となってしまいます。あなたの行為が中禅寺湖のマス釣りの未来を決めることを忘れないでください。
個人的には、湖で脚立に乗ってフライフィッシングというのにはまったく賛同できない。だって脚立の入ってるその足元がポイントだから。それよりなによりカッコわるいじゃん。あくまで個人的意見ですけどね。
今年の中禅寺湖は、東電福島第一原発事故の放射能汚染の被害を受けてのイレギュラーな解禁試行だ。脚立ごときでモメて釣りができなくなる可能性があるならば、脚立の持ち込みそのものを規制すればいい。脚立がないと釣りができないなんて文句を言う釣り人には、だったら来てもらわなくていいですよくらい言っていい。今年はイレギュラーなのだから。
しかし、それとは別に、〈脚立での場所取りをしないことが中禅寺湖のマス釣りの未来を決める〉という中禅寺湖漁協の書き方は、正直なところまったく正しくない。
日本のスポーツ・フィッシング発祥の地である美しい中禅寺湖を放射能で汚して、きゅうくつな釣り場にしてしまい、ボート屋さんや観光業者さん、漁協や釣り人を苦しめているのは、脚立ではない。東電福島第一原発事故である。しかも東電はまだなんら賠償をしていない。自ら積極的に補償しようとする意欲もない。そもそも謝罪すらない。
釣り人も漁協ももっと怒っていい。