札ビラで頬を張る権力者に正義はない。しかし。

机を叩くほど上がる漁業補償

福島第一原発の1号機建設に始まり、原子炉の増設や第二原発の建設、そのたびに浜通りの漁協は漁業補償を受け取ってきた。最後に受け取ったのは00年。福島第一原発の7号機と8号機の増設のための補償だ。補償金は漁協を通じて組合員に分配され、その額は正組合員で1人あたり4000万円から5000万円。

漁業補償を支払うのが、国や自治体、あるいは電力会社だったとしても、補償金の原資は、言うまでもなく税金であり電力料金だ。いつまでもこんな不透明な形で補償額が決められて良いのだろうか。 WEDGE3月号

原発増設で、浜通りの漁協正組合員が一人あたり4〜5000万円受け取ったことをセンセーショナルに書く。補償の構図ではなく、金額算定の「不透明さ」を批判する記事。

ダムでも原発でも、札ビラで頬を張る権力者に正義はない。
一方で、漁民が拒否すればダムも原発もできない。

「原発を阻止し、拒否し続けている地域は全国に64カ所ある」