このコーナーでは新刊大岡玲著『文豪たちの釣旅』への読者からの感想を紹介してまいります。
初回は、編集部のふるい友人Tさんからのお便りです。
まず、パラッとやって最初に喰いついたのが、福田蘭童のとこでした。
コンドームとポケティがあれば、もう万全ですな。
ん? ちがうって? (東京都 Tさん)※太字は編集部
上記の「福田蘭童のとこ」というのは、『文豪たちの釣旅』本文中の〈福田蘭童 乾いた不思議な笛の音が…〉の項を指しています。「コンドーム」とは蘭童さんが発明したコンドーム鉤のことで、「ポケティ」とは小社が開発したオリジナルポケティのことでしょう。
蘭童さんが発明したコンドーム鉤とだけ聞いて、開高健氏の『フィッシュ・オン』を思い出された方もいるでしょう。くわしくは『文豪たちの釣旅』をどうぞ。
〈福田蘭童 乾いた不思議な笛の音が…〉は、豪放で快活でちょっとエッチな、『文豪たちの釣旅』の中でもとりわけ推しスジの楽しい読みものです。ですから、希代の読書家にして文章家の友人Tさんが、まずそこに喰いついてくださったのはまったく正しく、さすがTさんといったところ。
ただしかし問題は、Tさんが妙齢の美しい女性だという事実です。
ん? ちがうって?
に、
ぐふふ。
とでも付け足せば、まるでそこらのどすけべオヤジそのものです。
Tさん、貴重なレビューをありがとうございました。
美しいTさんも思わず本性を全開にするおもしろさ、大岡玲著『文豪たちの釣旅』は絶賛発売中です。