人類がチンパンジーとの共通の祖先から分かれたのは、700万~800万年前だった可能性が高いとする研究成果を京都大など日米独英の共同研究チームがまとめ、13日付の米科学アカデミー紀要に発表した。これまでの分析より、人類の起源が早かったことになる。 人類出現「もっと昔から」説
直近の説では「人類は600万年前から」と唱えられていたわけだから、そこからさらに200万年さかのぼった。チンパンとヒトと生物学的にどこがどう違うかはどうでもいいが、たとえば日本のいまの長野県北相木村あたりに暮らしていた縄文時代人が、すでに1万年前にシカの骨や角を削り出して、釣りバリを作って魚を釣っていたことを知れば、釣り師としては夢がふくらむ。
『フライの雑誌』第75号の特集◉釣りバリの進化論の取材で訪れた北相木村考古博物館には、縄文期の遺跡から出土した釣りバリの実物と、釣って食べられていた魚の骨が展示されていた。骨の主の魚はDNA測定されてはいないが、たぶんサクラマス、イワナあたり。
応対してくれた博物館の学芸員さんに、「そのころは魚もたくさんいたでしょうに、簡単なかいぼりなどではなく、なぜわざわざ糸とハリを使う面倒くさい釣りをしたのでしょうか」と聞いた。
すると学芸員さんは、「縄文人はあれだけ手間ひまかけて土器に文様を描いていた人々です。楽しみで釣りをする余裕はあったかもしれませんね。」と答えてくれた。まじめそうな方だったが、その時はウインクでもしてくれそうな勢いだった。
縄文時代から1万年たったいま、自分は縄文時代とは比べものにならないイワナやヤマメを釣るために、ガソリンを燃やして東京から車を走らせて、わざわざ北相木村まで出かけて行く。でも縄文人と自分と、やっていることはたいして変わらない。
だから「釣りバリの進化論」の最後にはこう書いた。
平均寿命が30歳台だった北相木人は、手作りの釣りバリで、でかい魚を釣って笑っていたのだろうか。
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ちなみに原発が吐き出す人工的放射性物質であるプルトニウム239の半減期は約2万4000年だそうです。「だそうです」というのは、それを実際に確認した人類がいないから、本当のところはわからないということ。
日本列島をそれだけ遡れば、まあ旧石器時代というところです。
※北相木村考古博物館「縄文式釣針を使ったマス釣り体験開催のお知らせ!」・・・残念! 今年の夏の体験会はもう終わりました。毎年大人気です。