『ルアーマガジンリバー』誌さんの最新10月号が発売になりました。
東京はまだまだ頭上からの熱波にくるしむ日々が続いていて、冷水性のマス類もぐったりって感じですが、こういう表紙を手にとると、一気に「秋の大物荒食い・ウハウハな日々」へと心が躍ります。
個人的にはいままでの釣り人生で、秋だからといってあんまりウハウハできたことはないと胸を張りますが、『ルアーマガジンリバー』誌さんの〈特集◎湖へ行こう!〉には、秋の湖でウハウハできる秘訣がたんまりつまっている模様です。
本栖湖の秋はドライで…、『文豪たちの釣旅』にも出てきた丸沼・大尻沼は今年調子いいらしいし…、ぽっかり浮かべたマドラーミノーにどかっ…、などなど夢と妄想は脳裏をかけめぐります。今年は大尻ぜったい行こ。『リバー』さん今号には、フライフィッシャーにも人気の岐阜・石徹白川の「本流&キャッチ・アンド・リリース区間徹底攻略ガイド」も載っています。
湖特集もそうですが、こういう釣りのガイド記事って、おなじ釣りジャンルからよりも、他流釣り師からの視点の方が、ずっと参考になるんですよね。とくにある程度経験を積んできた釣り師にとってはその傾向が強いようです。
つまりルアー釣り師を対象にした『リバー』さんの記事は、『フライの雑誌』読者にはド直球だということです。『リバー』さんの誌面をつらぬいている基本的に生真面目な編集ぶりも、『フライの雑誌』読者に気に入ってもらえるのではないでしょうか。
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『リバー』さんが今号のニュース欄で、小社近刊『淡水魚の放射能 川と湖の魚たちにいま何が起きているのか』(水口憲哉著)を紹介してくれました。
…これまで長きに渡って〝原発、原発関連施設と人〟を見続け、そのあり方を説いてきた水口氏の言葉が私たちの心に深く、重く響くものになることは間違いないだろう。だが、私たちは今、現実に起きている放射能汚染の実態を知っておいた方がいい。
こういう言葉を一般商業誌の誌面に載せることは、編集者としてはじつはとても勇気がいることです。
とくに遊びの釣り雑誌をつくる上では、放射能汚染なんて、できればなかったことにしたい。どこかの会社のように社長以下異口同音で「お国が大丈夫と言ってるんだから、釣りも魚もダイジョーブ!」とシッポを振っている方がどんなにラクか。
釣り人は足下のくさいものにふたをするのではなく、いっしょに遠くの明るい未来を見ましょう。『リバー』さんには勝手に深いシンパシーを感じます。
でもじつは、ここに載せてくださった『淡水魚の放射能』の書誌情報から、装丁と発売日が変更になりました。装丁はシンプルでスタティックなデザインになり、8月には間に合わなくて9月の頭に発売です。
これは完全にフライの雑誌社の失態です。本当にすみません。 _| ̄|○ガックシ…
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