青森・八戸沖マダラにセシウム 出荷停止、長期化も 南方で汚染、北上か
(毎日新聞 2012年08月29日 東京夕刊)
東京海洋大の水口憲哉名誉教授(海洋生態学)によると、マダラは海底に生息する魚介類を餌にするため、他の回遊魚に比べて高い値のセシウムが検出されやすい特徴があるという。
水口名誉教授は「基準値超えは、起こるべくして起こった。マダラは特定の水域だけに生息したり、広範に移動するものもある。汚染の実態解明のため、マダラだけでなく、あらゆる回遊魚について、生息域全体で調査を進めるべきだ」と指摘する。
水口氏は2011年の『世界』9月号(岩波書店)に「マグロと放射能」を寄稿。回遊魚の放射能汚染を警告していた。
新刊『淡水魚の放射能 川と湖の魚たちにいま何が起きているのか』中でも、回遊魚の汚染特性について触れている。