〈 #○○死亡かるた〉というツイッターのハッシュタグがある。それぞれの職種分野でツラい思いをした人々が、おれがどれだけツラいかを競って書き込み、ひそかに盛り上がっている模様。傷をなめあうというか、塩をすり込み合うというか。
個人的にすこし経験ある分野の〈#デザイナー死亡かるた〉、〈#書店死亡かるた〉がおもしろい。〈#編集者死亡かるた〉はもっとも腹がまっくろ。因業な商売だなあ。
昨日、〈#出版社死亡かるた〉というのを世界文化社さんが立ち上げてくれたので、わがフライの雑誌社も参戦。
い 「いいかげんな原稿」
し 「取材で撮影したデジカメ画像が読めないよ。救出に2万円。」
せ 「前号のISBN刷っちゃった。取次さんから呼び出され、倉庫で山積みの新刊にシールぺたぺた」(おれが)
ち 「注文品の発送忘れててお店まで人間便で届けた」(おれが)
し 「新宿の呑み屋にいたら〝あんな記事載せるお前のとこの雑誌はもう一切扱わないぞ〟と携帯に取引停止の直電。もう一杯ください。」
き 「寄稿者の携帯に電話したら釣りの最中。釣れてます?話で盛り上がり、用件忘れる」(うち釣り雑誌だから)
た 「台割りにある広告を入れ忘れた。広告主呆れる」
と 「同業他社の編集長から直電。〈あなたがwebに書いたうちの本の紹介記事を書き直してください〉」 →2倍にしてやった。
つ 「釣具店へ本の納品に行ってつい盛り上がり、納品額の10倍の釣り具を買って帰る」(うち釣り雑誌だから)
永遠に出てくる。なんか切なくなってきちゃった。