群馬県桐生市の中村羽舟さんは、80歳を超えて現在もなおバンブーロッドの革新に日々打ち込んでいらっしゃる〝世界最高齢のバンブーロッド・ビルダー〟(c.東知憲さん)です。『フライの雑誌』にもたびたびご登場いただいています。
『フライの雑誌』97号では、中村さんのつくる羽舟竿(うしゅうざお)の注文者でもある(株)天龍の塩澤美芳会長とごいっしょに、〈82歳の同級生〉という記事で紹介させていただきました。去年春の第92号のかっこいい表紙モデルも羽舟さんです。
世の中的にはおじいちゃんと呼ばれるご年齢ですが、懐の深さといい気迫といい実行力といい先取の心意気といい、男でも惚れるカッコ良さです。第92号の巻頭「竿をつくるしごと」には、桐生の朋友である島崎憲司郎さんが、ずばり〈羽舟さん〉というタイトルの味わい深い文章を寄せてくださいました。羽舟さんと羽舟竿の魅力を20年来の伴走者である島崎さんならではの視点で綴った名文で、これは必読です。
その中村羽舟さんの羽舟竿が、12/23 午後9時55分からのBS日テレ「TOUGE(峠)」という番組で紹介されます。「TOUGE(峠)」はトヨタの86(ハチロク)で全国の峠を疾走する人気番組で、今回のロケ地は地元の赤城山。
赤城山といえば95号のオトナの管理釣り場特集で紹介した、島崎さんと羽舟さん行きつけのマニアックな管理釣り場「Hook」があるところです。そして〝あかぎ〟となればやはりそこを走るハチロクの腹には「藤原とうふ店」って書いてあってほしいんですが、どうなんでしょそこらへん。溝落としとかブラインドアタックとか。
ひそかに聞いた話ですと、今回の収録では羽舟さんとその竿をよりカッコ良く見せるために、島崎憲司郎さんが裏でディレクション的な役回りを引き受けたとのこと。おれも一瞬映るかもよ、と島崎さんはおっしゃっていました。羽舟竿が出るのは番組最後の「峠の逸品」コーナーです。カッコいいなあちくしょう。
最新『フライの雑誌』98号では特集◎シマザキ・ワールド13(島崎憲司郎)が爆発中です。今回のシマザキ・ワールド13には羽舟さんも当然登場されています。巨頭のお姿を映像で観られるのはなかなかないことです。第98号と併せて「TOUGE(峠)」をお見逃しなく。
今回、島崎さんがこの情報を教えてくれつつわりとうれしそうだったんで何でかなと思ったら、そういや島崎さんは以前まっ黄色のロードスター転がしてた、バリバリの走り屋だったんですよね。先月桐生へうかがった際も四駆マニュアル車の半クラぎゅわぎゅわゆわせてコーナー曲がってましたっけ。「クラッチなんか消耗品だよ」とか言いながら。
で、そこらへんもシマザキ・ワールド13に書いてあるんですねじつは。