つり人社の『FlyFisher』誌3月号付録のDVD「in Action」では、島崎憲司郎さんがニューリリースした〈ハックルセパレーター〉を利用したシマザキ・オリジナルフライのタイイング解説が必見です。
全30分超の動画の中では、シマザキフライの名作バックファイアーダン、第98号で初公開のマシュマロ・シケーダパターンなどがたくさん紹介されています。島崎さんのタイイング動画は激レアなので、このDVDはゲットしておいた方がいいです。これが雑誌の付録だとは。
動画ですと、島崎さんの鮮やかな手並みと的確な表現と相まって、フライタイイングのほんのちょっとした、細かなニュアンスがひじょうに分かりやすい。フライタイイングはやっぱ動画だよなあと再認識しました。ていうか撮る人と編集する人が上手なんだと思う。
タイイング動画の間には、けっこうなボリュームで〝ご休憩〟の動画が挿入されているのもおかしいです。島崎さんと撮影スタッフが連れ立って桐生の町をそぞろ歩きしている風景や、地元の鰻屋さんで釣りとは全然関係ない会話をしているのがそのまま入ってます。こりゃDVDスタッフの個人的趣味で作ってますな。まさに〝シマザキ・ワールド〟動画版といったところ。
で、びっくりしたのは〈ハックルセパレーター〉を使ったフライの完成例を島崎さんが紹介している場面で、『フライの雑誌』第98号の表紙写真がドーンと映っていること。「これも〈ハックルセパレーター〉、これも。」などと言いながら、島崎さんが第98号表紙のフライ写真をいちいち指差しています。うわー、よくカットしなかったなあ。『FlyFisher』さんは侠(おとこ)だぜ。
個人的には〈ハックルセパレーター〉は長いのをパラッとやりたい春先のクレインフライなんかに使ってみたいと思いました。