池を作ろうと思う。11 Post:2013/3/21 技術的および地政学的な制約のために、うちの池には水をろ過・循環させるシステムを作れなかった。いざ金魚を泳がせてみると、あまりにも水面がまったりとしすぎている。このままだとすぐに死に水になってしまうかもしれない。金魚かわいそうだ。どうせ釣るんですけど。 何とかろ過はむりでも水流くらいは作ってあげたい。しかしうちはボロ家なので屋外電源がない。ならば、太陽光発電システムで水中ポンプを動かすのはどうだろうと、先週伊豆の海でエギを投げているときに考えていた。最近のぼくの頭の中は、池づくりのことが三分の一くらいを占めている。 さっそくソーラーポンプのカタログを集めた。何万円もする高級品は当然買えない。そこそこのスペックがあってできれば蓄電もできる数千円の品物を探した。ありました。 それがこれ。品物を組み立てると、太陽光パネルはA4サイズくらい。プラスチック製の支柱がついている。ぱっと見はオモチャだ。本当にこんなので発電するのかな。 水中ポンプのほうは掌から少し余るくらいの大きさだ。根もとが丸くふくらんでいて、10センチくらいの幹があって、先っちょが少し広がっている感じ。 池の水に沈めるので泥やゴミなどの詰まり防止のために、台所用の排水ネットを被せたら、男の子なら誰でも連想する身体のある器官そっくりになってしまった。ちょっと小粋な女性にも分かるかもしれない。 太陽があたる時間を待って、いよいよソーラーシステム、スイッチオンだ。 ぶしゅー。勢いよく水が噴き出てきた。すごいぞ太陽。 カンカンの直射日光があたると水はさらに勢いよく噴出した。障子を突き破り、天井まで届きそうな勢いだ。水流は池の幅をかるがると飛び越えて、対岸をしとどに濡らした。中年のおっさんには涙がでそうだ。 汚職発覚がこわくて病院へ逃げ込んだマッチョじいさんは、この勢いをとうの昔に失っちゃったから、代わりに息子たちを使って権力を振り回したいんだろう。息子がダメになったからダメな息子を振り回して…と書こうと思ったけど、さすがに下品だからやめておく。書いたけど。 いずれにせよきみはもうおわりだ。 金魚も喜んでいるみたいだ。 気持ちいいかい。 そのうち釣ってあげる。