小社刊『文豪たちの釣旅』著者、大岡玲さんの新・連作短篇「男の子の風景」が、平凡社の隔月刊誌『こころ』へ掲載されました。その(一)「たすけて、おとうさん」を読み終えて、この先どうなっちゃうんだろうとの恍惚と不安、ふたつわれにあり。大岡さんが『フライの雑誌』第99号へ寄稿してくださった「嘘と竹竿と不実のゆくえ」はジリジリした真夏が舞台でした。初夏発行の次の『こころ』では、男の子にどんな夏がやってくるのでしょう。いや夏とは限らない、か。ちなみに『こころ』の装丁は分かる人には分かる上質で美しい仕上がりです。奥付の印刷会社クレジットを見たら『フライの雑誌』ほかの小社刊行物を一手に印刷してくれている東京印書館さんで、へへんと首肯。