漁協なくせば川と湖がよくなるというものでもない。

朝日新聞(プロメテウスの罠)釣ったら放せ:3 急に100ベクレルだなんて

記事中で中禅寺湖漁協について「漁協の組合員で漁師を業とする者は今はいない。貸船屋や釣具店、旅館を営む人が多い。釣り客が来てくれることで商売ができている。」と書いている。

他の内水面漁協も内情は同様。じゃあ国会議員がバックアップして国庫の補助を受けている全内漁連ってなあに、という話だが、内水面においては、漁協のシステムなくせば川と湖がよくなるというものでもない。

『フライの雑誌』やトラウト・フォーラムや水産庁の勉強会で過去さんざん検討してきたなかで、個人的な考えはいろいろ変遷してきた。いまはなんとなく「こういうことじゃないのかなぁ?」というあいまいなかたちが見えている。

世の中には、断じてダメということもあれば(たとえば核のように)、あいまいにうつろっているほうがいいこともあるように思う。

●内水面漁協って、なんだ。
「法律的には釣り人は、漁協の庭先を借りて釣りをさせてもらっているに等しい。」
日本釣り場論31 霞ヶ関発「川と湖の釣りを考える連続勉強会」に潜入する!
『フライの雑誌』64号(売切れ)/2004年 全文公開

↑ この頃とは自分の考えも、世間の状況もすっかり変わっている気がする。原発事故も起きていなかった。

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