毎日がなつやすみ2 海フライ篇

なつやすみ、鹿児島の男がやってきた。友人の麦わらのお兄さんと駿河湾の端っこで合流し、海フライの休日。そこへわたしも参加させてもらった。本誌読者には中馬さんの連載記事でおなじみ、鹿児島夢屋式のラインバスケット。このラインバスケットを波止にポンと置くだけで、駿河湾も南紀も瀬戸内も大阪湾もフロリダキースもクリスマス島も、その瞬間に鹿児島風になってしまうという、おそろしい威力を持っている。
なつやすみ、鹿児島の男が内地にやってきた。静岡在住の友人の麦わらのお兄さんと駿河湾の端っこで合流し、海フライの休日。そこへわたしも参加させてもらった。

本誌読者には中馬さんの連載記事でおなじみ、鹿児島ちゅうまんの夢屋式ラインバスケット↑。このラインバスケットを波止にポンと置くだけで、駿河湾も南紀も瀬戸内も大阪湾もフロリダキースもクリスマス島も、その瞬間に鹿児島になってしまうという、おそろしい威力を持つ。


わたしがいちばんさきに釣った。こりゃ幸先いいぞとほくそえんだのじゃが。
わたしがいちばんさきに釣った。こりゃ幸先いいぞとほくそえんだのじゃが。この日、これっくらいのサバは夕方の一時は入れ食いになった。

鹿児島のおじさんがかけた。さすがだ。あー、引く引く。突っ込む。かけた人にしか分からないこのビビビビ。#6ロッドが根本から曲がる。うらやましー。
鹿児島のおじさんがかけた。さすがだ。あー、引く引く。突っ込む。かけた人にしか分からないこのビビビビ。#6ロッドが根本から曲がる。うらやましー。

さすが海フライにかぎらず百戦錬磨の鹿児島の男。あわてずさわがず愉しんでからランディング。はるばる鹿児島から来たかいがありました。さっそくフェイスブックへ投稿。おじさんはネットがお好き。
さすが海フライにかぎらず百戦錬磨の鹿児島の男。あわてずさわがず愉しんでからランディング。はるばる鹿児島から来たかいがありました。

あー、引く引く。引いてる。じつはこのあたりの海フライのポイントはぜんぶ、いま魚をかけてる麦わらのお兄さんがたったひとりで開拓した。いちばんえらいのは麦わらのお兄さん。
あー、引く引く。引いてる。じつはこのあたりの海フライのポイントはぜんぶ、いま魚をかけてる麦わらのお兄さんがたったひとりで開拓した。

麦わらのお兄さんの言う通りにやれば、これくらいのカマスは誰でもいくらでも釣れる。でも釣った人がエラいのじゃない。ポイントも釣り方もいっさいの情報がないところからたったひとりで孤独な探りを始めて、数年間の苦心惨憺の末にこの地でのカマス釣りを確立した麦わらのお兄さんがスゴい、素晴らしいのです。日本中どこで暮らしていても「ここじゃ海フライはできない」なんて言えません。魚はすぐそこの海にたくさんいる。知らないだけ。海フライで探られていないだけ。
麦わらのお兄さんの言う通りにやれば、これくらいのカマスは誰でもいくらでも釣れる。でも釣った人がエラいのじゃない。

ポイントも釣り方もいっさいの情報がないところからたったひとりで孤独な探りを始めて、数年間の苦心惨憺の末にこの地でのカマス釣りを確立した麦わらのお兄さんがスゴい、素晴らしいのです。

日本中どこで暮らしていても海フライはたのしめる。魚はすぐそこの海にたくさんいる。海フライで探られていないだけ。


ここは東京から2時間半の駿河湾の波止。おかっぱりの海フライで、こんなのがいい時は入れ食いになる。これから秋にかけて、海フライがいちばん盛り上がってくるシーズンです。
ここは東京から2時間半の駿河湾の波止。おかっぱりの海フライで、こんなのがいい時は入れ食いになる。これから秋にかけて、海フライがいちばん盛り上がってくるシーズンです。

『海フライの本2 はじめての海フライタイイング&パターンBOOK』(牧浩之著/2007年)。日本初の海フライ・タイイング専門書。構成を真似した後追い本が出たほどの名著。残念ながら品切れです。電子書籍版、iOSアプリ版でお楽しみください。
たとえばこんな本もあります。『海フライの本2 はじめての海フライタイイング&パターンBOOK』(牧浩之著/フライの雑誌社/2007年)。日本初の海フライ・タイイング専門書。つい最近になってから構成を真似した(赤面)後追い本が出たほどの名著。

残念ながら品切れです。電子書籍版、iOSアプリ版でお楽しみください。