先週までは一日で10センチ減っていた池の水は、今週になって、6時間で8センチ減るようになった。池のどこかに空いている穴が、じわじわと大きくなっているのだ。
池の水が漏れるという名の病が治らない。そして治るはずもない。
いまわたしは、朝に池を眺めては俯いてホースで水を足し、昼に池をのぞいては空を仰いで水を足し、夕暮れに池を見やっては石を呑む思いで水を足す。
じょぼじょぼと。
まるで池の水を保つためだけに生きているようなわたしの毎日だ。
事態は刻一刻と坂道をころげおちていく。
まずはこの水漏れを治してからでないと、東京へのオリンピック招致なんて国際的に恥ずかしい。
というか、むしろ一蹴してほしい感じです。