「毎日海に流れている300tの内容がストロンチウムだと予想を超えていろいろ心配な事があります」報道するラジオ8/23(水口憲哉)

水口:当初から言っていたように、地下水とかそういうものはもう、ずーっと、事故のあとは流れ続けているんですね。で、そういうものの実態がここ数週間、参議院選挙のあと、東京電力がボロボロ出しだしたんで、ですからそこのところが実は、2年半経っても、思ったより魚の汚染が低くならない事の一つの原因ではないかと私は考えております。

水野:はぁー。2年半経っても変わらない状況。

水口:いや、変わってはいるんですけれども、その予測したよりも低くなり方が緩いんですね。もっと早く、もう1年半ぐらいで減るかと思ったら、どうもそれが2年半経っても減らない魚種もあるんで、やっぱり敷地内というか、港を含めて、原発の舳先の海底に堆積しているのがあるようですね。

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水口:これは私はずっと事故の年からいろんな本やそれから子どもさんを育てている親の方達が読む本なんかでも、ずっと言い続けているんですけれども、小さな子どもには、なるべく1kgあたり10ベクレル以上に放射能で汚染している魚は食べさせない方がいいという事は言っています。

水野:すみません、いま日本の水産物の基準値ですね。これは1kgあたり100ベクレルですよね。

水口:はい

水野:で、いま水口さんがおっしゃったのは「100ベクレルなんかとんでもない」っていう事ですか?

水口:それはずっと言い続けている事です。

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報道するラジオ「汚染水で海への影響は」(文字起こし)から
2013年8月23日収録 東京海洋大学名誉教授・水口憲哉
『淡水魚の放射能』著者 

cf.「水で冷やすというやり方はそろそろ諦めるしかない、と私は思うようになりました。」
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
報道するラジオ 同日収録

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選ぶべき未来は森と川と魚たちが教えてくれる。─『淡水魚の放射能 川と湖の魚たちにいま何が起きているのか』(水口憲哉=著)
選ぶべき未来は森と川と魚たちが教えてくれる。─『淡水魚の放射能 川と湖の魚たちにいま何が起きているのか』(水口憲哉=著)

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