〈川は生きている 石城謙吉さん講演録〉のご紹介

かつての北海道の川には魚がひしめいていました。それらは遡河性回遊魚です。北方圏の一角にある北海道は、遡河性回遊魚たちによって、豊かな自然を作ってきたわけです。
ところがその川は今どうなっているのか。それほど大事だと力説したサケマスの姿がないんです。陸域の自然と海の自然を結ぶ大事なパイプだったサケ科の魚がいない。
この背景には何があるのか。ひとつには …
(「web会報-人と水」さんより)

大名著『イワナの謎を追う』(岩波新書 黄版 272)の著者、石城謙吉さんの最新講演録。応用生体工学会札幌シンポジウム(2013年8月26日、札幌エルプラザ)での基調講演を、「人と水研究会」さんの「web会報-人と水」で読めます。

小社刊イワナをもっと増やしたい!(中村智幸著)の企画時、編集部は著者の中村智幸さんに、〝あの『イワナの謎を追う』に負けないような本を目指しましょう〟と、お願いしたのでした。中村さんががっちりと呼応してくださって、『イワナをもっと増やしたい!』が生まれました。

『イワナの謎を追う』と『イワナをもっと増やしたい!』、ぜひ両方の本を読んでいただきたいと思います。

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