おっさん通信 2014年1月号

おっさん通信 2013年12月号]から続く

釣り師は子どもに竿を握らせたがる。(2014年年賀状調査による)



昨日の箱根駅伝2位、駒大のゴールはまるでお通夜。

新日本プロレス木谷社長「すべてのジャンルはマニアが潰す」(2014.1.2インタビュー)。

微妙だな。

裏山はわたしが征服した。フハハハ。見ろ、西平山がゴミのようだ。

「あなたはとーぜん『かぐや姫の物語』観たんでしょう?」
みてない、みてないよ!

銀行と役所と郵便局と。新年早々わたしの天敵巡りをせなばならぬ。こんなこと考えてるから窓口に立った時点で険悪オーラ発散しまくりで、とうぜん先様も(なんだコイツは)となる。
今年はも少しオトナになりたい。

「〝Perfume〟の三人って若ぶってテクノ踊りしてるけど35くらいだもんね。売れるまで苦労してるからねえ」と、ずっと思ってました。すまん。

「維新は田母神、維新は田母神。田母神心中の、維新です。」

こんな四十代半ば過ぎの大人になるとは思わなかったな。

理想の女性はずっとメーテルだと思ってましたが、バカボンのママの方でお願いします。

ずっとむかし中谷彰宏がどこかの雑誌の一問一答インタビューで「ふだんの運動は?」と聞かれて、「SEXだけです」と答えているのを読んで、今すぐこいつの首を締めに行きたいと思った。

一昨日の夜は33.8度だった。ハイ、と手渡したら「パパ、生きてるの!?」と妻が泣く。毎日少しずつ下がっていく。体温計がこわれているようだから買ってこよう。

自分の成人式の日は朝からパチンコ屋にいた。こうしていまだに覚えているところがいかにも意識していたみたいで情けない。「アアアーッ」ってやつだ。

テキストを読ませるページの地紋に、写真や妙なタイポグラフィーを薄アミで敷くのは勘弁してもらいたい。とにかく文字が読みづらいし、とっくにそういう時代じゃないでしょ。と、他人様の会社の雑誌を開きながらぶつぶつ文句を言ってみる。

若い人に言いたい。いったん死んで巨人になって生きかえるなんてないから。いのちを大切にね。東京電力。

他人様に対して何かというと「…すべき。」で文を結びたがる人の言うことは無視するべき。

昨日のイトウ・シンポジウムの帰り、新宿二丁目の随園別館はうまかったナ。バリューランチは半炒飯と半酸辣湯麺でたったの500円ですよ! 三人でバリュー+本日のランチ+叉焼麺+小籠包たいらげて3000円いかない。大満足ですよ!

養豚業者は逮捕するが、どれだけ放射能汚染水を流しても東電は政府が全力で守る。すごい国だ。美しい国だ。|養豚場汚水、漁港に 水質汚濁防止法違反容疑で逮捕 愛知「魚すぐ死ぬ例も」

『フライの雑誌』の次号第101号が予定通り2月末に出るなんて誰も思ってないよ、と言われた。がーん、衝撃的。寄稿者の皆さんもわたしもがんばってるのに。2月末に出たとしても充分3ヶ月遅れですけどね。ふっへっへ。

絶倫ネズミ男と佐川急便と餃子と死に神とフロッピーとスマイルと大規模障害サーバ会社とその他からもっともまともなのを選べと言われれてもなあ。選ぶさ。

優劣、競争、選抜、選別、序列化といったものからひたすら逃げ回ってここまで生きて来た者にとっては、とてもとてもオソロシイ文章でありました。(「国語」入試の作り方 第三回「日本に入試ができるまで その1」大岡玲)

あこがれのお姉さんに「わたし今度三十路だよ」と言われた20年前のショックに比べて、「わたしこないだ50歳になったよ」と言われた今回の驚きは、ちょっと質が違う気がします。

「シェアしました」を「シャアしました」と何度も書いてシャアシャアとしているおっさんはよほどガンダム好きなのか。えぇい、それはどういう意味だ!

日野に引っ越して来たばかりのとき、京王八王子駅近くのスタ丼屋のカウンターで高校生男子二人がスタ丼をかきこみながら、
「先輩は新宿とか行きますか!?」
「むかしはね。いまは八王子でいいや。」
「おれはめちゃくちゃ行くっすよ。新宿いいっすよね!」
って会話を耳にして、やばいところに来ちゃったと思った。

おっさんだってやっぱり理想はスリムで元気。

自分はいつから釣りに行く直前にしか毛鉤を巻かないひとになったのだろうと考えたら、ほぼ最初っからだった。タイイングも宿題も締切もいろんな決断も、すべて先送り先送りして生き抜いてきた約半世紀だ。キリッ

同じデブでも「動けるデブ」はかっこいいよね、と私たちはしばしば口にするわけですが、あれは相当心臓に負担がかかるのだろうなと、さっき裏山を歩いていて思いました。

諸外国から右傾化と排外主義を懸念されている、いまの日本の政治と社会が目指す〝純粋〟とはなんだろう。一般の人はその考え方へどのように巻き込まれ、そして加担していくのだろう。

昨日つるやハンドクラフト展会場で再確認した。つり人社さんは超体育会系。ていうか世の中の会社とか組織は基本、体育会系なのか。

わたしには「こいつ早く死ねばいいのに」と思う相手がけっこういます。人を呪わば穴二つといいますが、石原慎太郎よりは長生きしたいです。

おっさん通信2月号につづく

『葛西善蔵と釣りがしたい』 堀内正徳=著(『フライの雑誌』編集人)
『葛西善蔵と釣りがしたい』
堀内正徳=著(『フライの雑誌』編集人)