編集後記
●おかげさまで本誌は今号で第100号を迎えました。1987年の創刊号から足かけ26年かかりました。すべては読者の皆さまと寄稿者の皆さまのご支援とご協力のたまものです。心から御礼を申し上げます。
●『フライの雑誌』はこれまでも「雑誌」とは言いつつ、繰り返し何度も読み返してもらえる単行本的な本づくりを心がけてきました。今号で第100号の節目を迎えたわけですが、これからはこれまで以上に、読者の再読、再々読に耐える質の高い、飽きのこない読み物中心の編集を目指してゆきます。
●同時に、当世のタイムリーな話題、最新の価値あるトピックスも誌面で追いかけます。今号特集・島崎憲司郎さんの「フラット・グリップ」は今号で初めて世の中に出ました。今までどこにもなかったこのアイデアが今後日本で世界で、どのように受け止められていくのか。時代の一歩先に寄り添い、次代への架け橋となる。雑誌の役割はそんなところにもあるように思います。
●たとえば50年後の釣り人が本誌を手にとってくれたとき、「2013年の釣り雑誌はこんなことを載せて、こんなことを面白がっていたのか」と一緒に楽しんでくれるような本を残したい。100年後には私たちはひとりもこの世にいません。でも自然は変わらないでいてくれるはずです。このすばらしい釣りのよろこびが、ずっと続いているように祈りをこめて、100冊目の『フライの雑誌』をお届けします。
●これからも読者の皆さんと長い時間を過ごす『フライの雑誌』誌面を作らせてください。どうぞよろしくお願いします。 ※今号は特別定価です。ゴメンナサイ! (堀内)
『フライの雑誌』第100号記念号〈2013年8月10日発行〉より
ISBN 978-4-939003-56-1