今朝9歳児が道路からわたしを呼んだ。窓からのぞくと友だちと二人でこちらを見あげて、なんとなくはずかしげに笑っている。
去年のクリスマスにサンタさんからもらったダイワのフライロッドセットを物置から持ち出して、「これから川へ釣りに行ってくる」という。ついては「毛バリちょうだい」と。
毛バリなんかいくらでもやる、切れた時に困るからハリスだっているだろう、ハリスを切るのに爪切りを持っていけ、この時季はこっちの小さな川の方が魚がいる、ハヤは敏感だからそうっと近づかないと逃げられる、そうっとだ、水面を叩いちゃ駄目だからな、深いところへ行くんじゃないぞ、、、あんまり言うのもなんだからこれくらいにしておくか。
2ピースの竿をむきだしのまま右手でにぎって自転車に乗ろうとして、ちょっと考えて、やっぱり歩いて行くことにしたらしい。たいせつなフライロッドを自転車でころんで折ったら大変なことになるから。
友だちと連れだって釣りに行くような齢になったのか。
パパ抜きで。
そうなのか。