今日は福島県の釣具屋さんと長電話した。始めは店名はもとより、福島県内というだけで町の名も教えてくれなかった。ネットで最近になって『淡水魚の放射能』を知り、そういう本を出している出版社と話してみたくなった由。
原発事故の同じ被害者なのに、またそれが故に、有形無形でまとわりついてくる相互監視圧がある。個人が自由に喋れない、自由に行動させない、無言の圧迫だ。それこそわたしが憎んでいるものだ。ひょっとすると原発事故そのものよりも憎い。
小一時間話している内に、楽しい釣りの話しなんかもして、これからも連絡をとりあうことになった。『淡水魚の放射能』も買って読んでくれるとのことだ。本を出してよかったと思うのは、こんな時だ。
.