橋本大地がゼロワン退団挨拶で、父親橋本真也の言葉を引用して「破壊なくして創造なし」と発言していた。大地はゼロワンでなにも破壊していないし、破壊するだけの何ものも成しえていない。
破壊したのは自分の腕と顎くらい。これが21歳の勢い、魅力、勘違いなのかな。
一方、大地のデビュー前からここまで、文字通り自分のプロレス人生のすべてを賭けて応援してきた、大谷社長のコメントが泣かせる。
あいつはプロレス界の頂点に立たないといけない男。強いプロレスラーは当たり前。試合はもちろん入場でも、退場でもファンの心に響くプロレスラーになってほしい。あいつのお父さんはそれができたレスラーだったから。
大地の試合を何回か生で観ているけど、試合はもちろん、入場でも、退場でも、心に響くものはなかった。そういうのは生まれもってのものだ。
橋本大地に一流のプロレスラーたる天賦の才がないのをわかった上で、身を張って誰よりも応援してきたのが、大谷晋二郎だったのではないか。大谷の胸には橋本真也への義もあったろう。
親の心、大地知らずとならないように祈る。