近くの湖へ移動してフライフィッシング。浅場にたちこんで#10の白ストリーマーを投げてロングストローク、ファストリトリーブしたら、こいつが連発。いちばん大きいのは40センチ近くあった。ジャンプするのでおもしろい。
大雪だった今年は、季節の進みが半月遅いと思っていたら、自然は急ピッチで毎年のつじつまを合わせているようだ。ちなみにこの魚は関西出身。陸っぱり釣り師の感覚的にはいまやブラックバスよりもこの魚の個体数の方が多い気がする。これから5月いっぱいくらいまで、15ヤード投げられれば誰にでも釣れます。ブラックバスとハスとワカサギとクニマスと井の頭公園池のかいぼり騒動をからめて、わたしたちの暮らしに大切な生物多様性ってなあに?をテーマにして、わたしは小一時間くらい面白おかしく語れます。だれも聞きたくないですかね。大爆笑間違いないですよ。
帰り道、八王子の街の中が停電でまっ暗。信号が消えてて他の車とぶつかりそうになった。照明の消えたコンビニの前で人々が所在なげにぼうっと集まっている。2011年以来の大規模停電だ。だれだ原発を再稼動させたい政府と東電の自爆テロだなんて、くだらない、薄っぺらい、ありきたりな陰謀論を唱えてるのは。ひとくち乗ろうじゃないか。
翌朝、停電を心配してくれたオホーツクの男から電話がかかってきた。昨夜の停電はこんなんだったよ、と話したら、「ええっ、東京のコンビニは自家発電じゃないんですか! 信じられませーン。東京ほんっとに弱っちいっすねえ!」と電話の向こうで大よろこびされた。オホーツクのコンビニは自家発電装置を完備しているらしい。わたしはそんなセイコーマートの大ファンです。ところでオホーツクでは昨日、31℃を記録したとか。「さいきんは季節を読めないんですよねえ」。