先週、地元浅川の河川工事のあまりの酷さについて、京浜河川事務所さんの鶴見本所へ写真付きで抗議の手紙を送った。すると今日、工事担当の「白石さん」が電話をくださった。
ここ1、2年に浅川上中流域と多摩川多摩大橋近辺で行われた河川工事の有り様について、いくつか質問をし、返答をいただき、30分ほど話した。つとめて冷静に、論理的に、そして情緒的に、流域住民の身近な川の自然への思いを伝えた。
多摩川多摩大橋あたりの河川敷も、今回の工事でひどいことになった。そのことを言うと、「あの辺りは40年間触ってなかった」。「今回の工事で昔の資料にある礫河原の復活を目指した」と、白石さんは言っていた。
礫河原だか何だか知らないが、ブルが走り回った後にできたのは、砂ぼこりが舞う広大なグランドだ。40年間の自然がぜんぶ潰された。植物も昆虫も魚も動物も一瞬で消えた。『葛西善蔵と釣りがしたい』に書いた隠れ里の池も潰された。
基本的に人間は馬鹿なことしかしない。
ひとりが抗議したところで重機はすぐに止まらないだろう。でもしつこく騒げば草花一本くらいは避けて通ってくれるかもしれない。何もしないよりましかも知れないなら、何かしたほうがいい。
京浜河川事務所さんだって、多くのひとからバカと言われたり、くだらない工事しやがってと蔑まれたり、税金返せと罵られたくて仕事しているわけではないだろう。
と思いたい。
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