そういうところ皆さんたいへんずるい。

海と分断された河川区域に国内移入のアユを放流して釣らせるアユ釣りは、このご時勢では生物多様性何ちゃら的に国際的にも問題なのは周知だ。

しかし、ダム建設や河口堰、河川改修の漁業補償と絡んだアユの養殖分配と放流は、日本の内水面漁協・行政・政治家の利権そのものだ。他のもっと強い力学が働かない限り、放流アユ釣りは日本の川からなくならない。

釣り雑誌もアユ釣りファンは売り上げの大黒柱であるため、放流アユ釣りを一切批判しない。儲からないブラックバスは総叩きする生物多様性関連の研究者も、研究費を恵んでくれる権力には触ろうとしない。

そういうところ皆さんたいへんずるい。あと一般の新聞・テレビは日本の川と湖の釣りの内情なんて分かってないし、そもそも興味がない。

今国会の議員立法で成立した内水面振興法は全内漁連とつるんだ政治家が利権構造をより強固にする狙いで始まったが、途中でウナギ絶滅報道に乗っかった養鰻政治家が乱入し…、、、

以下は次号『フライの雑誌』第102号に書いた。

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