富山の雑貨屋でずいぶんムーミンのものを売っていた。僕は、ハープを吹き、釣りをして、本を読み、文を綴るスナフキンが好きなのだが、あの棒切れに糸を付けただけの釣りは間違っていると思っている。フライでなくちゃ。
(本村雅宏さんのFacebookから)
『宇奈月小学校フライ教室日記』の本村雅宏さんのFacebookに、スナフキンがフライフィッシングをしている絵が描いてあった。本村さんの描く絵のタッチが漂泊のスナフキンに似合っている。いい感じだ。
スナフキンがフライフィッシングをするなら、どんな毛バリを使うだろう。
諸外国からカネの力で珍しいトリの羽根を集めまくってこてこてに巻いた、きんきら系のウエットフライではないように思う。スナフキンなんだから。
シンセティックマテリアルをエポキシで固めた巨大ストリーマーを、必死こいて両手で超高速リトリーブしているスナフキンも、想像しにくい。
「ここの鱒には#28以下のディプテラが鉄板だ。巻き方はぼくのYouTubeチャンネルを。」とか語るスナフキンも困る。「ゆうべブログ更新しといたけど見てくれたかい、ムーミン。」とかにこっとされたらイメージ台無し。
結局、スナフキンがリーダーの先に結ぶフライとしては、ブラウンハックルのコーチマンくらいがいいところだろう。あ、ロイヤルじゃない方でお願いします。もちろんパラシュートもだめです。スタンダードで。
ていうか、本村さんにはわるいけど、なんかだんだんスナフキンにはフライフィッシングは似合わないんじゃないかという気がしてきた。フィンランドにはマスはたくさんいるだろう。エサの浮き釣りのままでいいや。
じゃあ、スナフキンが使うエサはなんだろう。スナフキンがボウルで水を測りながら練りエサをこねるのはきびしい。ならミミズか。スナフキンがミミズ掘るのか。
原作読まなきゃだめか。
とりあえず、わたしはスナフキンと釣りがしたい。
「スナフキン、今度一緒に釣りに行こうよ」
「いや、やめておくよ」
断られてしまった。
いつもやさしく愛想よくなんてやってられないよ。理由はかんたん。時間がないんだ。
(スナフキン)
クーッ。
> ムーミン谷のスナフキンは、いつも何を釣っているのですか?(Yahoo!知恵袋 シュールな回答てんこもり)