近所の子どもを連れて釣りに出かけようと二階で準備をしていたら、「池、池に来て…!」と階下から子どもの小さく押し殺したような声がする。
まったく子どもというものは、いつでも出かけようとする直前に何ごとかトラブルを起こすものだが、その声にふといつもと異なる響きを感じて、呼ばれるままに一階へ降りた。
庭に面したガラス戸を開けて見ると、池の端に子どもが微妙な表情で立っていて、その足元にヘビがいた。
この娘は去年のあの娘かな(性別は想像)。大きくなったね。去年はトカゲみたいだったけど、ずいぶんヘビっぽくなった。もうお姉さんだね。
まさかうちの池のタナゴちゃんを喰っているとか!?