今年もイワナ、ヤマメの人工産卵場を作った(2014年)

今年も秩父にイワナ、ヤマメの人工産卵場を造成した。もう11シーズンも人工産卵場造りを続けている秩父の人間重機、ブル内田さんが現場で育て上げてきた産卵場造成に関する独自のアイデアは、中村智幸さんが「秩父方式」として各地の講演で紹介するほど。

わたしたちも内田さんの指導のもとに人工産卵場を作り始めてたぶん8、9年めになる。やっぱりこの季節は秩父で人工産卵場を作って一日を過ごさないと秋が来た感じがしない。なんて言ってるが、実態はほぼ内田さんの作業のジャマをしている状態なのも毎年のこと。進歩なし。

『イワナをもっと増やしたい!』で初めて世の中に出て以来、渓流魚の増殖方法として人工産卵場は今やすっかり定着した。でも『イワナをもっと増やしたい!』の中にもちゃんと書いてあるように、渓流魚の「人工産卵場」は作れますが「人工産卵床」は作れません。

いまだに時々「人工産卵床をみんなでつくった」とかいう記事を散見しますが、それは恥ずかしい大きな間違いです。理由はこれを読んでください。産卵床を作れたら苦労はしません。えらそうにしてたって人間のやることなんてしょせんそんなレベルです。ここはだいじなところです。

10月11日、台風19号が来る前のおだやかな秋の一日、今年も秩父でウロウロしてきました。

いきなり40㎝近いヤマメを発見! 大興奮!
川をのぞいたらいきなり超でかいヤマメを発見。しかも3匹もいる。見ただけでもう満足。
こっちにもでかいのがいる。
こっちにもでかいのがいるじゃん。
ここに作るべえ。
ここに作るべえ。
渕尻に石を沈めるべえ。
瀬尻に石を沈める。
砂利を入れるべえ。
砂利を入れる。
今度はこっちに作るべえ。
今度はこっちに作るべえ。
2カ所できたべえ。
2カ所できた。台風19号で流されないように祈るべ。
手前と奥の2カ所に作ってある。少々増水気味なので、これから水が落ち着いてくれるとちょうどいい感じになるはず。そのへんは内田さんの経験による。内田さんも最初の頃は「イワナをもっと増やしたい!」に載っている「失敗例」ばかりを繰り返したとのこと。
手前と奥の2カ所に作ってある。少々増水気味なので、これから水が落ち着いてくれるとちょうどいい感じになるはず。そのへんは内田さんの経験による。内田さんも最初の頃は「イワナをもっと増やしたい!」に載っている「失敗例」ばかりを繰り返したとのこと。
通りすぎる車が皆さん減速して不審げに見ていくべえ。仕方ないべえ。
通りすぎる車が皆さん減速して不審げに見ていく。気持ちは分かる。
オホーツクのアキアジ山漬けと秩父のモツだべえ。うめ。うめ。
オホーツクの男が作ってくれたアキアジの山漬けと秩父のモツを七輪で焼く。まじめにうまい、うますぎる。正直申し上げてこれをやりたいがために、次号第103号の締め切り前の作業を放り出して秩父へ来ました。はい、人工産卵場づくりはたてまえです。
帰りはちゃこでチョコパで、すっかり秋を満喫したべえ。
帰りのしめはチャコのチョコパで完全に秋を満喫したべ。
イワナをもっと増やしたい!―「幻の魚」を守り、育て、利用する新しい方法 (フライの雑誌社新書)  中村 智幸  (著)
イワナをもっと増やしたい!―「幻の魚」を守り、育て、利用する新しい方法 (フライの雑誌社新書)
中村智幸 (著)
『フライの雑誌』最新第102号
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オホーツクの男が大活躍
オホーツクの男が大活躍