池田清彦氏の新刊

金をつぎこんだことによってどのくらいの効果があって、それが生態系にどのくらいのいい影響が与えられるかというようなことを、評価も何もしないでただやるって言ってるんだから、そんなのメチャクチャな話でしょう。…それは第三国人がいけないって石原慎太郎が言っているのと何の変わりもない。(99頁)

池田清彦氏の新刊『底抜けブラックバス大騒動』(つり人社)が出ました。さっそく石原慎太郎にけんか売ってます。

…私は本当はこんな本を書きたくなかった。でも余りにもひどい情況についついバカの血(リバータリアンの血)が騒いだのである。何の得にもならないのにこんな本を書くとは、もしかしたら、原理主義者よりはるかにバカかもしれねえな。(あとがき)

「状況」ではなく「情況」なところが何とも。池田清彦氏節が好きな人には釣り人でなくとも楽しめます。本文中で小社刊・水口憲哉著『魔魚狩り ブラックバスはなぜ殺されるのか』について言及しています。
http://www.tsuribito.co.jp/shopping/book/page/372.htm

One comment on “池田清彦氏の新刊

  1. 『底抜けブラックバス大騒動』を読む

    http://bio-diversity.hp.infoseek.co.jp/note/ikeda.html
    まえがき転載
     『魔魚狩り』に続いて急遽発刊された『底抜けブラックバス大騒動』(池田清彦著/つり人社)。ギター侍よろしく、歯切れのよい言葉で次々と既成のブラックバス駆除論を斬っていくその論調は

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