○うちの雑誌を読んだことないのがありありな方に、「あんたとこの雑誌に書きたい」といわれることが、ままある。ウェブ上の情報だけ拾ってるみたい。
世の中、そういうんでふつうなのかな。どういう相手か知らない雑誌に書こうなんて、よくこわくないな。むしろわたしがおかしいのかなと、考え込んでるところ。オトナな編集者はたぶんこういうこと呑み込むんだろうけど、わたしガキだから悩んでしまう。
わたしの場合、どなたかへ誌面に書いてもらいたい時は、相手のことをできるだけ知っておかないと関係性を一歩踏み込めない。初めての方と会う前には、極力相手の情報と仕事を集める。あたま悪いので、既読でもざっと再読する。
せっかくつながりができかかっている場合でも、相手のことをよく知らないと、自分で逃げる。石橋叩きもしないで避けてる気がする。そういう性癖が編集者としてふさわしいかどうか。あかんでしょう。
まあでも。
とりあえず、雑誌作りなんて、うまくいくときはいろいろすべてどうやってもうまくいく。『フライの雑誌』のがいまがそうです。わーい。
次号第104号の進行はうまくいってます。ありえへんくらいです。
○第103号の編集後記はこんな感じです。
●今年もあっという間に渓流釣りの季節が終わってしまいました。今年は初夏のいちばんいい季節を、前号第102号の編集作業のピークで逃しました。そのかわり夏は南の島へ飛びました。本命はボウズを食らいましたが気持ちはさわやかです。その時に今号の「島フライ」特集のアイデアが浮かびました。特集したいテーマの候補は何本もあるのですが、「島らっきょ」みたいでかわいいと思ったのが決定打となり、「島フライ」で行こうとなりました。楽しい編集でした。こんな感じで仕事しています。
●近所の川でのハヤ釣りはずっと続けています。毎日通っても、そのたび川と魚の表情がちがいます。人間の側にも新しい気づきがあります。キャスティングもなんとなく上手になったような気がしますが、どうでしょうか。あやしいな。川はいいですね。
●前号に続き、今号では島崎憲司郎さんの「Shimazaki Flies 2014 Selection2」を掲載しました。83頁のマシュマロ新パターンを早く試したくてうずうずしながらこれを書いています。単行本『Shimazaki Flies シマザキ・フライズ』はいつ出るんでしょうという問い合せを多くいただいています。確実に進んでいます、楽しみにしてください、とお答えしています。
●『バンブーロッド教書』の新しい広告を作りました(左頁)。未読の方はぜひお手にとってみて下さい。(堀内)
○Amazonさんに第103号をご予約いただいていた方から、「103号入荷できないので、勝手ながら予約キャンセルしましたという連絡がAmazonからあった」とのこと。
ご迷惑をおかけしています。なんでだろう? 取次さん経由でAmazonさんにも入荷されています。Amazon本店で買えなくても、Amazonマーケットプレイスには常時在庫がありますし、ほかのお店で買えます。