今朝の下野新聞から。
中禅寺湖に釣り人が増加、とあるが、それでも原発事故前の6割しか釣り人が来ていない計算だ。ボート、宿泊、観光業はきびしい。中学生以下の遊漁料を無料にしたのは英断だ。
2013年、2014年シーズンの中禅寺湖は、レイクトラウトに限っては、ここ20年数間で、もっともよく釣れていた実感がある。いい季節なら陸っぱりのフライフィッシングで、レイクトラウトがふつうに釣れた。中禅寺湖で自然に世代交代を繰り返している魚だ。
原発事故以降の中禅寺湖がよく釣れるのは、放射能汚染によって、釣ったマスのリリースが強制されているためである。そんな研究結果は発表されていなくても、釣り人的には因果関係は明らかだ。釣れるからと言って、素直に喜べるはずはない。
湖はそこにあり、釣り人は釣りをしたい。
…漁協のサービス意識も変化した。共通券の販売を開始し、中学生以下を無料に。5月には西側区域を8年ぶりに開放し、釣った魚を剥製にしたいという希望者には、指定取扱店を通すことを条件に湖外への持ち出しを認めるようにした。
11月下旬には同湖の再生を願う釣り愛好家有志から、同漁協に募金5万2827円が届けられた。鹿間専務理事は「期待に応えるためにも、今の状況でやれることをやっていきたい」と話していた。(下野新聞 2014年12月5日)