本末転倒

今年2014年を振り返ってみたら、世の中の釣り好きお父さんのレベルならともかく、わたし的にはぜんぜん釣り行けてない一年だった。こんなことでは何のために釣り雑誌を作ってるのか分からない。人生損した気分だ。

ひとつ言っておくと『フライの雑誌』関係者の釣り行き度は、ふつうじゃない。そこらへんの人々と自分との釣りの度合いを比べようなんておそろしい魂胆は、わたしには毛頭ない。あくまで〝世の中の釣り好きお父さん〟しか比較の眼中にない。そこ大事なとこ。

そこのバランスをうまくとることが、ヘンタイ釣り雑誌をしつこく続けていく秘訣ではないかと、年末にカゼひいてばかみたいにぶっ倒れてるわたしは思った。木乃伊取りが木乃伊になってはヘンタイ釣り雑誌は作れない。

ただ行事が相撲を取ることはときどきあるかもしれない。それはたとえば、

「あーっ、もう見てらんない。ちょっとその竿おれに貸してみ!」

というような状況だ。

寄稿者の皆さんは編集者風情に大事な竿を奪われないようにご留意ください。

『フライの雑誌』次号第104号は2015年2月中旬発行です。

朝灼けの光りの中に立つ影がうすぼんやりと見えています。


友部さん&どんと