フライの雑誌-第49号

フライの雑誌第49号
WEB上から注文する

フライの雑誌特集フローティングラインを考える

フライフィッシングに必要な道具や物はいろいろありますが、多くの人たちが毛鉤をはじめとするいろいろな物や道具を自分でつくって楽しんでいます。毛鉤、テーパーリーダー、ロッド、フライボックス、ネット、リール、ベスト、その他さまざまな物を思い入れを込めてつくっているわけです。ところが、フライラインはフライフィッシングの道具の中でも核心的な道具なのに、案外メーカーに任せっぱなしのようなところがありませんか。そこで、改めてフライラインについて少し考えてみようというわけです。

税込価格1,250円


INDEX

009 特集 フローティングラインを考える フローティングラインは完璧か? 木住野 勇 樋渡忠一 堀内正徳/フローティングラインはなぜ浮くのか 早津 茂/フライラインの色についてきわめて散文的に 阪東幸成/ほんとうにオレンジのラインは鱒を怯えさせるのか? 野々垣洋一/水面上のフローティングラインの色と形は水中からすごくよくわかる カブラー斉藤/シューッのカイカン 備前 貢/フライラインの素材はどのように移り変わってきたか 編集部/現在国内で入手できるフローティングライン
033 ふらいだ・ばーちゃる劇場 (20)健全なる釣り人サンプル69‐2号の巻 毛針田万作
034 冬枯れの池の辺から ああ管理釣り場に思う 首藤渓童
036 釣り人のための窓口はどこにある どの漁協がどこの釣り場を管理しているんですか? 40都道府県の担当者に聞いた 木住野勇
037 釣り人はちょっと工夫する 庶民派マコーテイルをつくる 東 清美
038 内水面の「漁業管理制度の見直し」案は釣り人にとってバラ色か 森川和人
042 カリブ海の夜明け 阪東幸成
059 隣人のフライボックス 49 長谷川久芳
064 優しき水辺(41) 斉藤幸夫
070 スタンダードフライ・タイイング図説(20) キャッツキル・ドライフライVol.(5) 備前 貢
074 コンサートは終わった(3) 独学のススメ カルロス菅野
076 イワナをもっと増やしたい!(4) 川をゾーニングしてイワナを保護しつつ、釣りを楽しむ 中村智幸
082 いかにバンブーロッドのテーパー算出をするか(2) 茶 正彦
089 なぜエッグフライはマスを興奮させるのか 山本 聡
090 シマザキ・ワールド(8)竹林へ 島崎憲司郎
097 忠類川鮭釣り紀行 碓井昭司
102 巨大魚の川 西堂達裕
106 堰堤住まい 角 敬裕
114 多摩川水族館(24) 多摩川のイワナ 中本 賢
117 この冬、仲間うち最大のヒット商品「FLY FISHIN’」をご存じですか? 末永 仁
118 オレゴンの日々(7) 一九九九年最後の釣り 谷 昌子
120 カブラー斉藤のマテリアル探訪 釣り人よ、手芸屋へ行くべし カブラー斉藤
124 アメリカ人のフライフィッシング文化考(4) そして、フライフィッシング 西堂達裕
126 九重町・漁場監視員日誌(3) ここで遊魚券買ってもらわんと釣りができないんですが… 田中典康
129 つくればわかる、バンブーロッドの価値(6) グリップ、ガイド、リールシートの取り付け ガイドラッピングへのコーティング 山城良介
140 読者通信
142 トラウト・フォーラム通信

内容紹介

フライの雑誌第49号-01
フライの雑誌第49号-02
フライの雑誌第49号-03
フライの雑誌第49号-04
フライの雑誌第49号-05

内水面の「漁業管理制度の見直し」案は釣り人にとってバラ色か? 森川和人
水産基本政策検討会の最終報告を受けて、水産庁は昨年暮れに「水産基本政策大綱」を発表した。戦後ずっと変わらなかった内水面の漁業制度について、改革の方向を打ちだしたのは画期的ともいえるが、果たして釣り人が望む方向に変化していくのだろうか?

カリブ海の夜明け 阪東幸成
ぼくらの目的地はベリーズ(旧英国領ホンジュラス)の首都ベリーズ・シティから沖合い一時間ほどにあるターナフェー・アイランズ。ユカタン半島南のカリブ海沿岸に数知れない小島が密集している地域があり、この島群は総称してターナフェー・アイランズと呼ばれている。地図で見るだけでも釣り人の目にはとっても釣れそうな場所に見える。小さな島が密集していればフライフィッシングに向いたフラット(リーフ際の浅場)も多いはずだ。フラットが多ければ、カニ、エビ、ヤドカリを主食とするボーンフィッシュ、パーミット、そして小魚を主食とするターポンも多いはずである。そして事実ユカタン半島からベリーズ、コスタリカにかけてのカリブ海沿岸は世界一グランドスラムの確率が高い地域といわれている。グランドスラムとはボーンフィッシュ、パーミット、ターポンを一日の間に三種とも釣り上げることで、極めて稀なこととして多くのソルトウォーター・フライフィッシャーマンにありがたがられている。

シマザキ・ワールド8 竹林へ 島崎憲司郎
トンキン・ケーンがバンブーロッドの素材にいかに適しているかは重々承知しているし、この中国の有名な竹が数々の名竿を生んできた実績や歴史に敬意を表しもする。が、もし歴代の名だたるバンブーロッド・ビルダーの工房がここ日本にあったとしたら、少々違った結果になりはしなかったか。身近な場所に竹が生えていることに目が行けば、黙っていても使ってみたくなるはずだ。そうこうするうち、この国の竹にも様々な種類があり、その多くはフライロッドには向かないものの、中には興味深い竹もあることに気づき、結局は遅かれ早かれ真竹(漢名「苦竹」)に帰着するに違いない。

忠類川鮭釣り紀行 碓井昭司
一九九九年九月九日、初秋の中標津空港に降り立った私たち三人は、東京と変わらない北海道の暑さに面食らっていた。空港のロビーでレンタカーの手続きを済ませ、釣り道具一式を担いで駐車場で待機している車に歩いていく間にも、汗が流れ落ちるほどの陽気なのである。私たちは車に着いて係の人から鍵を受け取ると、早々に荷物をトランクに押しこみ、車に乗りこんでエアコンのスイッチを入れた。

WEB上から商品を注文する