本読みの達人、荻原魚雷さんが「文壇高円寺」の中でまた書いてくれてうれしい。
…最近は堀内正徳著『葛西善蔵と釣りがしたい』(フライの雑誌社)も困ったときに読む本になっている。何度も読み返している。…
(そろそろ/2015/04/09)
よりによって、名著中の名著『コレデオシマイ。』に続いて紹介してくださるなんて。魚雷さんありがとうございます。
さいきんの魚雷さんは、水とか釣りとかマルタウグイとかに興味があるらしい。
20年以上キャリアのあるフライフィッシャーなら、映画〈リバー・ランズ・スルー・イット〉を知らない人はいない。その原作である『マクリーンの川』(ノーマン・マクリーン/集英社文庫)を読んでの、魚雷さんの感想はこんな感じ。
…この小説の主題を何かひとつに絞りこむのはむずかしい。「家族愛と兄弟の絆の物語」と紹介されている作品だが、家族愛や兄弟の絆をもってしても、どうにもならない現実を描いた作品ともいえる。
フライフィッシングに関する描写を読んでいると、技術の繊細さと緻密さ、さらに魚や昆虫の生態、山や川(水)にたいする知識や洞察の深さに圧倒される。…
…ノーマンは釣りを通して、弟を理解しようとする。…
フライフィッングをもっと深く知れば、さらにこの小説のすごさがわかるようになるのかもしれない。『マクリーンの川』の釣りの場面で…
(マクリーンの川(リバラン)/2015/03/31)
全文はこちらで読めます。
荻原魚雷さんの『本の雑誌』での連載が単行本化されます。フライの雑誌社のことを書いてくれた回も載っているとのことです。うれしい。
魚雷さんが困った時に読んでいる本、『葛西善蔵と釣りがしたい』は残部少です。しつこいと呆れられようが、うざったいとフォロー外されようが、在庫がある限りなんどでもリンク張る覚悟を決めました。