フライの雑誌-第105号


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フライの雑誌特集日本の渓流の「スタンダード・フライロッド」を考える。

私たちが愛してやまない、日本の渓流フライフィッシング。

●フライフィッシング文化が欧米から輸入されて約半世紀。日本の自然と釣りに対応して、タックルも、多種多様に展開してきました。フライ初心者の方には、なにをどう選んだらいいのか、わけがわからないという傾向もあるようです。

●そこで本誌では読者の皆さまと、全国フライショップのご担当者のお力を借りて、とくに日本の渓流フライフィッシングにおける[スタンダード・フライロッド]を、アンケート形式で、実名で具体的に選ぼうと考えました。メーカーの色のついていない本誌だからできる企画です。

●取材を進めていく途中で、当初の編集部の着地点予想は、じつは大きくハズレました。それは同時にたいへん納得のゆくものでした。あらためてフライフィッシングの本質を思い知った次第です。その辺りは特集の末尾にまとめました。

※今号もページ数増量、カラーページ拡大。

・・・
表紙 編集部
本体1,700円+税〈2015年5月30日発行〉
ISBN 978-4-939003-62-2


内容紹介























◎フライフィッシングのある暮らし
季刊[フライの雑誌]第105号 目次

第105号もカラー大増ページ。

002 釣り場時評78
ウナギの資源管理は無理である
内水面漁業振興法、原発事故の漁協への損害賠償を考える
水口憲哉

006 フライ職人のひとりごと11
ヤマメもニジマスも 牧 浩之

009 優しき水辺 第98回
斉藤ユキオ

010 隣人のフライボックス 第93回
松本安生さんのフライボックス 撮影=朝日哲

015 特集
日本の渓流の「スタンダード・フライロッド」を考える。私たちが愛してやまない、日本の渓流フライフィッシング

※今回の企画では、[スタンダード・ロッド]のイメージ・特徴をキーワードで表しました。

定番品/誰にでもおおむね使いやすい/クセが少ないアクション/振り手を選ばない/釣りの汎用性が高い/万人受けする/価格が手頃/長く使える/世の中に本数が出ている/初心者に薦められる/後世に残したい/現行品か、廃番品でも容易に入手できる。 

また、「日本の渓流フライフィッシング」のイメージを、便宜上定義づけました。[スタンダード・ロッド]とは、このような渓流で使うのにぴったりな竿とお考えください。

川幅3、4mから7、8mくらい。適度に屈曲していて、多少の大石と河原がある。/林道があるが、川通しでも遡行できる。チャラ瀬、深瀬、淵、トロのゆるやかな連続。水深はヒザ下から腰くらい。/フライラインを10ヤードくらいまでのばし、ドライ、ウエット、ニンフで釣りのぼる。ヤマメ(アマゴ)、イワナの尺サイズくらいまでが、運がよければどこからでも出てくる。/たいへん美しく、気持ちのいい渓流である。思い浮かべるだけでワクワクする日本の渓流。・・・

↑こんな夢のような川があったら編集部にだけこっそり教えてください!

016 特大アンケート
本誌読者が選んだ「日本の渓流スタンダード・フライロッド」

1. あなたが選ぶ[日本の渓流スタンダード・フライロッド]の実名とスペックを具体的に教えてください。「これがスタンダードだ」と感じるなら、あなたがふだん使っていなくてもかまいません。素材はグラファイト、グラスファイバー、バンブーを問いません。国産・海外産を問いません。ただし現行品か、廃番であっても容易に入手できるロッドに限ります。

2. そのロッドに合わせるリールとラインを教えてください。

3. その竿を[日本の渓流スタンダード・ロッド]に推す理由を、三つ挙げてください。

4. 現行品、廃番品、アンティーク、素材を問わず、あなたが思う[日本の渓流にぴったりな最高のスタンダード・名竿]の実名を教えてください。なぜそのロッドを選ぶのかの理由も教えてください。

5. 日本の渓流で使うフライロッドを選ぶとき、国内産/海外産に違いがあるとすれば、どんな点ですか。

034 対談 歴史に見るスタンダード・フライロッド
わたしたちはクセのあるロッド・メーカーを応援したい
永野竜樹×平野貴士

●〈スタンダード:standard〉を辞書で引くと、標準、基準、規範、定評のある…、といった具合だ。標準や基準を定めるには、逆説的だが枠でくくることが必要だ。その枠とは、たとえば〝時間〟〝数〟〝地域〟などだろう。

●米国からフライフィッシング文化が日本に入って一般化して、40年以上がすぎた。近現代のフライロッドの発展史にくわしい二人に、歴史に見る「スタンダード・フライロッド」の本質と、最近の釣り具事情について語ってもらった。

040 インタビュー
〝最初の一本〟の選び方 遠藤早都治(フライフィッシングショップなごみ)

042 実名リスト
プロが本音で薦める「渓流スタンダード・フライロッド」

1. あなたが店頭ですすめる[日本の渓流スタンダード・フライロッド]を教えてください。素材は不問です。ただし現行品か、廃番でも容易に入手できるロッドに限定します。そのロッドを薦める理由を三つ挙げてください。

2. 現行品、廃番品、素材を問わず、貴店で取扱ってきた中で、過去[トータルでもっとも本数が売れた渓流用フライロッド]を教えてください。また売れた理由はなんだと思いますか。

3. 現行品、廃番品、素材を問わず、あなたが個人的に選ぶ[日本の渓流スタンダード・フライロッド]と、その理由を教えてください。

4. [日本の渓流スタンダード・ロッド]になるために必要な条件はなんでしょう。重要だと思う項目を3つ選んでください。(以下の項目から選択)
□クセが少なく振りやすいこと □価格が手頃であること □欠品が少ないこと □個性的であること □外観が飽きづらいこと □対象魚が幅広いこと □メンテナンスがいい □遠くへ飛ばしやすい □部品の品質が高い □広告イメージがかっこいい □有名人が宣伝している □ラインコントロール性能が高い □自由記入

048 最新! 電車釣行のスタンダード・タックル 田中祐介
コンパクトで持ち運びが容易な電車でゴー仕様は、遠征や源流釣行にもピッタリ!

051 スタンダードが止まらない。
堀内正徳

052 フライ業界サイドビュー5
日本の渓流スタンダード・フライロッドの変遷 川本 勉

056 パニック・ライズ14
橋ライズ(一) 松井真二

062 張碓 ─ハリウス─ 人生にタックル47
アウトな言葉たち わたしは言葉にうるさい5 カブラー斉藤

068 悩まないフライマンたちへ41
私は渓流は下手です/フライでキス 中馬達雄 

073 フォト紀行
60年目の養沢毛鉤専用釣場 (東京都あきる野市) 木住野勇

078 発見! ニホンキジのCDC
牧 浩之

080 防波堤からの身近で深い海フライ 編集部
夏から秋は海フライを始めるのに最適の季節/防波堤からアジの入れ喰い

082 [カラー拡大版] グラスロッドの巨匠たち4 Masters of Glass
ステファンブラザーズ Steffen Brothers 錬金術師のロッドメーカー
Todd E. Arai Larson / 永野竜樹

090 現代アラスカ・フライフィッシング事情3
アラスカ・フィッシング武者修行 ウッディ小林 

095 高原町通信8
鳥撃ち 牧浩之

100 クマと遭ったらどうなるか5
奥多摩のOさん、日光のクマ 山﨑晃司 

105 トピックス
シマザキフライが『Flies for the Greater Yellowstone Area』に掲載/川野信之さん新刊『フライに対する鱒の行動』(G.E.M.スキューズ/カワノ・ブックス)/群馬県中之条町上沢渡川のイワナから380ベクレル/kg 原発事故以来最悪の汚染/生態系被害防止外来種リストが発表された|環境省パブコメその後/[我が国と米国の「釣り施策」](櫻井政和)全文公開|冊子『水産振興』/最上小国川振興機構が設立総会|山形県最上小国川ダム

106 コート掛け
真柄慎一 

110 みいさんに会いに(五)
堀内正徳

114 ESSAY 父母の肖像 樋口明雄

120 『晦魄環照(かいはくかんしょう)』刊行によせて
島崎憲司郎

121 BOOK 『晦魄環照 探訪・桐生の近現代』
編集部

122 水辺のアルバム(二)
海ウナギの果てしない物語 水口憲哉

126 回想 ─ 序に代えて
『淡水魚』『淡水魚保護』および特集号の電子書籍化にあたり 木村英造
※※1975年から1992年まで財団法人淡水魚保護協会の機関誌『淡水魚』『淡水魚保護』が発行されていました。川と湖に棲む魚について研究者と釣り人、自然愛好者たちからの声を横断的にまとめた、たいへん充実した出版物です。1922年生まれの木村英造さんは淡水魚保護協会の設立者で機関誌の編集兼発行人を長年務められました。淡水魚研究・保全への功績は多方面から大きく讃えられています。現在木村さんの許可を得て、鎌倉市在住のフライフィッシャー、石川晃一さんが『淡水魚』『淡水魚保護』の電子書籍化に取り組んでいます。本稿は電子書籍化にあたって木村さんが2014年3月に書き下ろした序文です。電子書籍『淡水魚』『淡水魚保護』にご興味のある方は、インターネットで検索するか、編集部までどうぞ。(編集部)

130 『マクリーンの川』と〝リバラン〟
荻原魚雷

132 読者通信

133 お願い/4冊分定期購読(第3期 友の会)は次の第105号から始まります

134 ショップリスト

136 編集後記

発行所:(有)フライの雑誌社
〒191-0055 東京都日野市西平山2-14-75
TEL.042-843-0667 FAX.042-843-0668
info@furainozasshi.com
編集発行人:堀内正徳  表紙写真:編集部
印刷製本:(株)東京印書館  禁・無断転載

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