桐生有鄰館で「晦魄環照の世界」展

桐生タイムス社では19、20、21の3日間、桐生市本町二丁目の桐生市有鄰館で「晦魄環照(かいはくかんしょう)の世界」(塩蔵)と「球都のデザイン展」(煉瓦蔵)を開催します。
「晦魄環照の世界」は桐生タイムス創刊70周年記念出版「晦魄環照 探訪・桐生の近現代」にゆかりの資料の展示企画です。一つは表紙に使った明治時代の織物原図「鳳凰図」=写真=を展観します。森山芳平整織の代表作「花卉図卓被」(国立博物館所蔵)の原図を手がけた大出東皐が、同時期に製作したものと思われます。
晦魄環照第1章に登場する犬養木堂の画賛も展示します。会場には木堂の書に大きな影響を与えた清の碩学張裕釗と宮島詠士のたいへん貴重な真筆が並びます。
また、晦魄環照の登場人物には桐生倶楽部の芳名録に署名を残している人がいます。同倶楽部の協力を得て、写しを展示します。
桐生タイムス社

『フライの雑誌』第105号で紹介した単行本『晦魄環照(かいはくかんしょう) 探訪・桐生の近現代』刊行を記念して、桐生市にある桐生市指定重要文化財旧矢野蔵群(有鄰館)で、6月19日から21日の3日間「晦魄環照の世界」展が開催されます。会場の有鄰館は空襲被害を免れた桐生ならではの、江戸期から残る風格と趣のある貴重な建物です。桐生の個性的な面々が往来した現地へ足を運んで街のふんいきに浸れば、本書の理解がさらに深まるのは請け合いです。お帰りは島崎憲司郎著『水生昆虫アルバム』の舞台である渡良瀬川で、イブニングライズの一発大物を狙えば完ぺきです。

> 『晦魄環照(かいはくかんしょう) 探訪・桐生の近現代』(桐生タイムス創刊70周年記念出版事業)紹介

cb21c53e01edf9fb25f6ab527a681e991-450x338

1ef3ddeff6b0d1d2f8bdb1fb58087827-450x372